研究課題/領域番号 |
04670741
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井上 裕 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (90203249)
|
研究分担者 |
中島 秀彰 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (20253528)
足立 昌士 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (00253526)
上尾 裕昭 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (70150430)
渋田 健二 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (70253531)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 遺伝子移入 / 遺伝子治療 / レトロウイルスベクター / インターリューキン2 / 真核細胞発現ベクター / 置Gene transfer / レトロウィルスベクター / サイトカイン |
研究概要 |
平成4年度は1.真核細胞発現プラスミドベクターへIL2遺伝子を組換える、2.胃癌細胞株MKN-28へチェン・岡山法を用いて、組換え遺伝子移入を行う、3.クローンを樹立し、その性質を検討することを目的とした。 IL2cDNAをpRc/CMV(真核細胞発現ベクター)に組換え精製したプラスミドを次に培養細胞へ移入した。胃癌株化細胞MKN-28に対しチェン・岡山の方法を用いてtransfectionを行った結果、22クローンを得た。以上で得られたIL2遺伝子移入胃癌細胞に対し、IL2のDNAレベル、蛋白レベルでの解析を行った。 PCRの結果、外来性のIL2cDNAが確かに、22クローンすべてに移入されていることが示された。また得られたクローンに対して、抗IL2抗体を用いた免疫染色を施行したところ、どの細胞もその細胞質に陽性所見を認めた。更に遺伝子移入胃癌細胞の培養上清2μlをとり抗IL2抗体を用いてimmunoblottingを行ったところ22クローンすべてにIL2活性が認められた。しかしながら、このIL2蛋白産生はクローン樹立後約30〜40日しか続かず、in vivoの実験をすすめるには至らなかった。 平成5年度はこのプラスミドを用いた、遺伝子移入実験に加えて、レトロウイルスベクターによる組換え体を用いた実験を検討した。すなわちplasmid vectorの蛋白産生が長期にわたる安定性に欠ける点を考慮し、retroviral vector pMG5neoを用いてIL2cDNAの組み替え体を作製した。更に最近co-stimulatory factorとして報告された免疫接着分子B7-2 cDNAをRT-PCRを用いてクローニングしたのでこれをretroviral vector pMG5neoに組み替えているところである。今後ヒト細胞やマウスの腫瘍株を用いてin vivoの実験を進めていきたいと考えている。
|