研究課題/領域番号 |
04670744
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
長島 雅子 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (80217992)
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研究分担者 |
岩井 直躬 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (90128695)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 直腸肛門奇形 / バイオフィードバック療法 |
研究概要 |
1.直腸肛門内圧測定装置の作成:内圧測定用プローブを作成し、これを用いてopen-tip法により測定した直腸肛門内圧をトランスデューサーを介してポリグラフに描出・記録する装置を作成した。さらにそのシグナルをアナログ-デジタルコンバーターを介してアップルコンピューターに入力し,煉瓦の色が内圧の上昇に伴い変化してゆくもの、風船が圧の上昇にともない膨らんでゆくものの2種類に絵画化した。 2.筋電図測定装置の作成:直腸の内腔から直腸筋電図を測定するための銀-塩化銀製の双極吸引電極、および外肛門括約筋の筋電図を測定するための皿電極の作成とその記録装置を作成した。 3.便失禁患者での直腸肛門内圧測定:直腸肛門奇形(鎖肛)や直腸脱術後など小児外科領域で便失禁を主訴とする患児および遺糞症の患児を対象に、直腸および肛門の静止内圧、肛門管随意収縮圧および肛門管随意収縮時間、便意発現最小量および圧、便意最大耐容量および圧、直腸コンプライアンスを測定した。その結果、便失禁患児は正常児に比ベ便意感覚が鈍く、また肛門管随意収縮圧および随意収縮時間が著しく低下しており、直腸コンプライアンスも有意に低下していることが判明した。 4.便失禁患者での直腸および外肛門括約筋筋電図の測定:便失禁患児では、直腸筋電図上spike burstが有意に頻発しており、一方外肛門括約筋筋電図では肛門管随意収縮にともなうphasic activityが低下していることが判明した。 5.バイオフィードバック訓練装置の考案:以上の知見より便意感覚訓練および肛門管収縮訓練の2点から訓練をはじめることとし、モニターテレビの絵画を患児に見せながら現在訓練を試みている段階である。
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