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広範囲III度熱傷の病態解析および超早期焼痂皮全切除術の実験的検討

研究課題

研究課題/領域番号 04670750
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

篠沢 洋太郎  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30129465)

研究期間 (年度) 1992 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード熱傷 / 早期切除 / IL-8 / 過酸化脂質 / エイコサノイド / トロンボキサン / アスピリン / 微小循環 / 広範囲熱傷 / 焼痂皮切除 / 活性酸素 / ハイドロオキシラジカル / MDA / 臓器障害 / マロンディアルデハイド / 遊離ヘモグロビン
研究概要

300-350gのSDラット背部に30%III度熱傷を作製,直後にアスピリン0mg/kg(I群,n=6),50(II群,n=6),100(III群、n=8),200(IV群,n=10)を腹腔内投与,1/2のラットでは薬剤投与直後に熱傷創を切除した.2時間後に心臓採血しIL-8(ELISA),トロンボキサンTxB2,6ketoプロスタグランディンPGF1α(RIA),活性酸素産物(malondialdehyde:MDA)(TBA法)の血中レベルを測定し,早期熱傷創切除,シクロオキシゲネースインヒビター投与の影響を検討した.温水熱傷2時間後の各測定値(n=5)をコントロール値とした.[結果]IL-8(ng/ml)はIa(非切除)群1.54±0.62(control値0.63±0.29),Ib(切除)群2.1±1.0,IIa0.7,IIb1.0,IIIa1.2±0.7,IIIb0.4±0.4,IVa0.9±0.6,IVb0.9±0.3,TxB2(pg/ml)はIa17500(710±485),Ib6950,IIa811±1116,IIb196±249,IIIa511±860,IIIb7.7±21,IVa368±461,IVb162±182,6ketoPGF1α(pg/ml)はIa510±198(136±86),Ib515±120,IIa559±766,IIb 106±134,IIIa175±284,IIIb34±7,IVa142±208,IVb53±31,MDA(nmol/ml)はIa2.7±0.4(2.0±0.1),Ib2.8±0.7,IIa1.9±0,IIb1.9±0.3,IIIa1.7±0.2,IIIb2.4±0.2,IVa1.6±0.1,IVb 1.7±0.2であり,いずれもはアスピリン投与群で低下した.とくにTxB2は投与量依存的に低下,熱傷創切除群で有意に低下した(p<0.001).TxB2/6ketoPGF1α比はIa27.5(5.5±1.6),Ib15.5,IIa1.4±0.1,IIb1.7±0.4,IIIa9.6±13.6,IIIb2.2±0.1,IVa2.9±1.6,IVb2.5±2.0,でアスピリン50mg/kg投与群で最も低値で,この群を除き焼痂皮切除群で低値であった.[結語]焼痂皮切除は血管収縮,血小板凝集に関与するTxB2を低下,アスピリン50mg/kg投与はTxB2と血管拡張,血小板凝集抑制に関与する6ketoPGF1αとの比を低下,熱傷創の微小循環維持に有用と考えられた.

報告書

(4件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 篠沢洋太郎: "熱傷早期における免疫応答" 侵襲と免疫. 3. 39-43 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 篠沢洋太郎: "熱傷患者血清中の活性酸素産物と病態" 日本熱傷学会雑誌. 18. 252-258 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 篠沢洋太郎: "広範囲III度熱傷の病態解析および超早期焼痂皮全切除術の実験的検討" 篠沢洋太郎, 55 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 篠沢洋太郎: "熱傷早期における免疫応答" 侵襲と免疫. 3. 39-43 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 篠沢洋太郎: "腹部救急疾患の予後とハイドロオキシラディカル" 日本腹部救急医学会雑誌. 13. 771-775 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 篠沢 洋太郎: "熱傷患者血清中の活性酸素産物と病態" 日本熱傷学会会誌. 18. 252-258 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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