研究課題/領域番号 |
04670795
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
萩原 明郎 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (90198648)
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研究分担者 |
高橋 俊雄 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (50079828)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | マイクロスフェア / 癌性腹膜炎 / 抗癌剤 / ドラッグ・デリバリー・システム |
研究概要 |
癌性腹膜炎に対する新しい剤形として抗癌剤(シスプラチン、メトトレキセート、5FU)を封入した乳酸オリゴマーマイクロスフェアを開発した。 1.シスプラチン封入マイクロスフェア(CDDP-MS) [1]前年度は動物を用いて体内薬物動態、安全性の検討、治療効果をシスプラチン水溶液の間で比較検討し、CDDP-MSはより安全で治療効果に優れた剤形であることが明らかとなった。 [2]臨床応用として、院内処方として作製されたCDDP-MSをもちいて、15名の癌性腹膜炎患者に対してシスプラチンとして100-200mgのCDDP-MSを腹腔内に投与した。その結果13名の患者に癌性腹水の明らかな治療効果が認められた。副作用は軽微であった。またその際の体内動態に関して検討したところ、腹腔内では1週間にわたって高濃度のシスプラチンが測定できたが、末梢血中のシスプラチン濃度は極めて低濃度であった。 3.5FU封入マイクロスフェア、メトトレキセート封入マイクロスフェア 生食中でのマイクロスフェアからの薬剤成分の放出速度を検討したところ、これらの薬剤成分は3週間にわたって徐放性に放出されることが判った。現在、封入効率の向上につき改良を加えるとともに、ラットの体内での濃度分布の時間的変化について検討中である。
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