研究課題/領域番号 |
04670809
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
大河原 久子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10075468)
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研究分担者 |
寺岡 慧 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20147383)
中川 芳彦 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10188914)
河村 真規子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10233404)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | diffusion chamber / Dio-artificial pancreas / HEMA-PVMA co-polymer / Islet-like Cell cluster / Agarose / 膵摘犬 |
研究概要 |
私達はすでにDiffusion chamber型人工膵臓を用いて、ブタの培養膵島細胞を小動物(マウス・ラット)に異種移植を行い、その機能や抗原性の検討を行った。 本年は更に、大動物(膵摘犬)を用いて、ブタの膵島を封入したDiffusion chamberを腹腔内に移植し、その効果を観察した。 (1)先ず膵全摘をした犬の血糖値の推移を観察----control実験(1) (2)次に膵全摘犬に、培養基床となるAgarose-PVMA co-polymerを封入したDiffusion chamberを移植し、その血糖の推移を観察した。-----control実験(2)“sham operation“ (3)本実験;膵全摘と同時に腹腔内(大網ポケット)に新生児ブタ膵内分泌細胞塊(約4〜4×10^4)を封入したDiffusion chamberを移植したが満足する血糖の下降はみられなかった為、漸次移植する内分泌細胞塊(擬膵島塊;islet-like cell cluster ICCs)の数を増量してみた。しかしこの実験系では初めに期待したほどの効果はみられなかった。反省‥‥膵全摘と同時に大網ポケットにDiffusion chamberを移植すると、術後に犬がイレウスを生じる率が高く、術後の管理が難かしかった。 (4)次に膵全摘後、まずインスリンで充分に血糖のコントロールをした後に、前述のDiffuvion chamber(Bio-artificial pancreas)を腹腔内に移植した所、血糖の下降を見ることが出来た。故に以後この方法によって移植することにした。 (5)移植に必要なICCsの数の検討を行った。その結果、体重10〜12kgの犬(膵全摘犬)の血糖を100〜150mg/dl下げるのに必要なICCsの数は約8〜10×10^4(≒インスリン6単位の効果にほぼ等しい)ことが判った。
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