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肺移植後の気管支病変の成因およびその予防に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04670829
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関徳島大学

研究代表者

宇山 正  徳島大学, 医学部, 助教授 (00168759)

研究分担者 福本 泰三  徳島大学, 医学部附属病院, 医員
住友 正幸  徳島大学, 医学部附属病院, 助手 (60236049)
門田 康正  徳島大学, 医学部, 教授 (60028628)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード肺移植 / 細胞性免疫 / 気管支病変 / 漫性拒絶反応
研究概要

ブラウンノルウェー(BN)をドナー,ルイス(LEW)をレシピエントとするラット肺移植モデルにおいて移植後短期間のサイクロスポリン投与により移植肺は全例長期生着する。この移植肺にはクラスII抗原の限局した発現がみられ同部に気管支病変が高率に認められ,臨床肺移植後の閉塞性気管支炎などの術後気管支病変モデルになると考えられる。リンパ球混合培養(MLR)による検討では,レシピエントラットは第3者(ACI)ラット細胞に対すると同様にドナー型の細胞にも反応しうることが判明した。また,レシピエントラットの脾細胞をF(BNXLEW)ラットの足蹠に皮下注射しGVH反応を膝窩リンパ節の腫大で評価すると,対側のF_1ラット細胞注射側よりあきらかに腫大を認めた。このことはMLRでみられたin vitroにおけるドナー抗原に対する反応性がin vivoの系でも認められることを示している。以上の結果よりレシピエントラットにはドナー抗原に対する反応性を有する細胞の存在を示唆する。レシピエントにはドナー特異的なサプレッサー細胞活性は認めなかった。皮膚移植による検討ではドナー型(BN)の皮膚は正常コントロールラット(LEW)に移植した場合に比べレシピエントラットに移植した場合に明らかに生着延長を認めた。第3者(ACI)の皮膚移植では同様のことは観察されずドナー特異的な免疫抑制状態と考えられた。長期生着移植肺はドナー型の皮膚移植片が拒絶されるとほとんどが組織学的に急性拒絶の像を示した。以上の結果は,このモデルは免疫寛容状態でない事を示唆する。気管支病変の成因として,ドナー抗原に反応性のリンパ球による免疫学的機序し慢性拒絶反応)が考えられる。今後されに移植肺におけるサイトカイン遺伝子の発現や気管支病変の増悪因子,免疫抑制剤投与による効果的予防法について研究をすすめる。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tadashi Uyama et al.: "Late airway changes caused by chronic rejection in not lung allograft" Transplantation. 54. 809-812 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 宇山 正ほか: "移植肺におけるクラスII抗原の発現 長期生着移植肺の気管支病変との関係" 医学のあゆみ. 164. 211 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Tadashi Uyama et al.: "Late airway changes in rat lung allografts -Chronic rejection is a causative factor.-" Transplantation Proc.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 宇山 正ほか: "ラット移植肺における拒絶反応としての胸膜病変" 日本呼吸器外科学会雑誌.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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