研究課題/領域番号 |
04670833
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
近藤 治郎 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (00046038)
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研究分担者 |
松本 昭彦 横浜市立大学, 医学部, 教授 (20045975)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | cardiomyoplasty / 骨格筋 / 筋収縮 / 補助循環 |
研究概要 |
骨格筋による心機能補助(cardiomyoplasty)を目的として1987年より基礎的研究を進めており、これまでに骨格筋が耐疲労性を獲得するために必要な骨格筋の形質転換と血行改善、および骨格筋の出力に関する基礎的な知見を得ていた。 これらの結果を基にして、骨格筋の基礎能力をより明らかにするための実験と、骨格筋を駆動源とした補助循環装置の作製実験を行った。 血管鋳型の手法を用いて、胸背動静脈以外の血行遮断を行ったイヌ広背筋内の血行変化を解析した。胸背動脈が支配する領域から、血行遮断した領域へと小動脈が発達して血行の回復が図られていた。筋疲労の克服のために重要と考えられた。 雑種成犬を用いた急性実験にて、広背筋を駆動源とした補助循環装置を作製し、その出力特性を計測した。広背筋は、短時間においては心機能補助を行うに足る出力を有する事が示唆されたが、疲労のため長時間出力を維持することは難しかった。実験に供した頭数が少なく十分な評価ができなかったが、骨格筋が持つ出力はポンプを駆動し心機能補助を行うに足る出力を有すると考えられた。 臨床応用を行う上での今後の課題として、(1)骨格筋の持つ出力をむだなく利用するためにはどのようなポンプが効率的か、(2)耐疲労性を獲得するために前処置(Vascular DelayおよびPreconditioning)を行った骨格筋を用いた場合には長時間の駆動に耐えられるかどうか、を明らかにするが挙げられ、一層の検討を要する。
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