研究課題/領域番号 |
04670850
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長島 正 東京大学, 医学部(病), 助手 (70217991)
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研究分担者 |
松谷 雅生 東京大学, 医学部(病), 助教授 (90010454)
浅井 昭雄 国立癌センター, 生物物理部, 研究員
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | P53遺伝子 / 膠芽腫 / 髓芽腫 / BUdR-LI / 造腫瘍性 |
研究概要 |
変異型P53遺伝子の発現がわかっている膠芽腫培養細胞U87、U251、U343、および髓芽腫培養細胞D283に発現ベフターに組み込んだ野生型P53遺伝子をelectroporation法で導入し、P53遺伝子をとりこんだsingle colonyを複数クローン化した。各々のクローン化した細胞から抽出したgenomic DNAおよびmRNAを用いてSouthernおよびNorthern hybridization、RT-PCRによるsequencingを行ない、取り込まれたP53のコピー数および野生型P53の発現を確認した。次に、細胞の形態、培加時間、BUdR-LI、軟寒天培地上でのコロニー形成能、ヌードマウスにおける造腫瘍性について、ベフターのみを導入したコントロールの株と野生型を導入した株との間での差を検討した。その結果、いずれの細胞株でも野生型P53を導入した細胞ではコントロール細胞に比して、細胞の巨大化が認められ、倍加時間が著明に延長し、BUdR-LIも有意に低下し、軟寒天培地上でのコロニー形成能も消失した。また、ヌードマウスに移植した際には、コントロール細胞株のような造腫瘍性は全く認められなかった。したがって、野生型P53は膠芽腫および髓芽腫培養細胞に対し、明らかな造腫瘍抑制効果と増殖抑制効果をもつことが明らかとなった。
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