研究課題/領域番号 |
04670853
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
遠藤 俊郎 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (70125269)
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研究分担者 |
赤井 卓也 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (50222500)
桑山 直也 富山医科薬科大学, 医学部・附属病院, 助手 (30178157)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | carotid artery / atherosclerosis / stenosis / occlusion / pathogenesis / plague homorrhage / thrombus / vasa vasorum / plaque hemorrhage / Thrombus / Carotid Artery / Aterosclerosis / Stenosis / Occlusion / Pathogenesis / Plaque Hemorrhage / Vasa Vasorum |
研究概要 |
本研究の目的は、頚動脈動脈硬化病変の高度進展機序を明らかにすることであり、特に本病変に豊富に見られるVasa Vasorumの発達形態と壁内出血の病的意義に着目して研究を遂行してきた。平成6年度の研究実績は以下の如くである。 1)従来より続けてきた病理組織所見の研究より、臨床例に見られる高度閉塞病変の形成には、動脈硬化巣内に発達した豊富な新生血管およびこれに関連する壁内出血が重要な因子と考えられることを明確に示した。本結果をもとに、臨床例に対する発症急性期の積極的外科治療の展開を計り、良好の治療成果を得た。これらの成果は別記の論文、あるいは学会にて報告した。 2)目的の一つとしていた家兎動脈硬化モデルの作成の試みも継続してきたが、臨床例に一致するような高度閉塞病変の形成は得られなかった。特に一過性の変化は形成できても、長期に渡る器質的病変は作成できず、動物モデルの大きな問題点と考えられた。 3)これらの臨床・実験研究を通じ、動脈壁内出血は頚部病変のみならず頭蓋内血管にも存在することを見い出し、解離性動脈瘤など他の病変形成との関連についても着目している。特にこれまでその存在が否定的に考えられていた、頭蓋内動脈 vasa vasorum の存在を明確にし得たことは、大きな成果であった。これら成果の一部は論文として報告済であり、この方面での研究展開も今後あわせて行なう予定である。
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