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Ca/P比の異なったCaO-P_2O_5セラミックと骨との結合強度測定と電顕的観察

研究課題

研究課題/領域番号 04670889
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関京都大学

研究代表者

木次 敏明  京都大学, 医学部, 助手 (10240821)

研究分担者 小久保 正  京都大学, 工学部, 教授 (30027049)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードリン酸カルシウムセラミックス / ハイドロキシアパタイト / トライカルシウムホスフェイト / ピロリン酸カルシウム / テトラカルシウムホスフェイト
研究概要

〔目的〕Ca/P比の異なった四種類のリン酸カルシウム素セラミックスを作製し、Ca/P比の違いによる、骨との結合性について比較検討した。
〔材料と方法〕Ca/P比の異なった四種類のリン酸カルシウム系セラミックス、すなわち、ピロリン酸カルシウム(Ca/P比1.0、以下CPP、気孔率31.6%)、トライカルシウムフォスフェイト(Ca/P比1.5、以下TCP、気孔率1.6%)、ハイドロキシアパタイト(Ca/P比1.66、以下HA、気孔率1%)、テトラカルシウムフォスフェイト(Ca/P比2.0、以下TECP、気孔率34.6%)のプレート(15mm×10mm×2mm、表面アルミナ2000番仕上げ)を作製し、オス成熟家兎の脛骨顆部に貫道挿入した。術後10週、25週にて屠殺し、Detaching testを行ない、Failure loadを測定した。そして、骨とセラミックスの界面をCMR、ギムザ表面染色、SEM-EPMAにて観察した。
〔結果〕Detaching testの前にセラミックスと骨との解離は認められず、Failure loadは、10週でCPP3.23Kg±1.01、TCP7.34Kg±1.94・HA5.05Kg±1.76、TECP4.41Kg±1.53、25週でCPP4.80Kg±1.52、TCP7.28Kg±1.99、HA7.05Kg±1.65、TECP6.33Kg±1.90であった。組織学的には、四種類のセラミックス間で差はなく、直接骨と結合しており、異物巨細胞などは観察されなかった。SEM-EPMAでは、骨とセラミックスの結合部分で、Ca、Pの変化は殆んど認められず、骨とセラミックスは一体化していた。
〔考察〕リン酸カルシウムセラミックスのCa/P比は、セラミックスと骨との結合性に影響を与えない事が判明した。そして、リン酸カルシウム系セラミックス作製に際しての、Ca/P比の厳格な維持は必要ではなく、各種のリン酸カルシウムセラミックスを、力学的負荷のかからない部分での骨代替材として使用できる事が明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Toshiaki Kitsugi: "Four Calcium phosphate ccramics as bone substitutes for non-weight-bearing" Biomaterials. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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