研究課題/領域番号 |
04670909
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
高橋 文人 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90154856)
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研究分担者 |
渡辺 一夫 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80182905)
宮川 忠彦 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60190740)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 阻血 / 骨格筋 / アデニンヌクレオチド代謝産物 / 尿酸値 |
研究概要 |
1.無酸素傷害に関する実験 切断後の切断肢内骨格筋のアデニンヌクレオチド代謝産物の経時的変化、および切断肢保存における温度による違いを検討した結果、inosine、hypoxanthine、xanthineおよび尿酸値は切断後経時的に増加し、室温保存群(18℃)と冷却保存群(4℃)との間では切断早期から有意差が認められ、室温保存群は冷却保存群より高値を示していた。従って、inosine、hypoxanthine、xanthineおよび尿酸値は阻血により傷害を受けた骨格筋の代謝状態を極めてよく反映していることが判明した。 2.再潅流傷害に関する実験 切断肢血流再開後の切断肢内骨格筋のinosine、hypoxanthine、xanthineおよび尿酸値の経時的変化を検討した結果、阻血2時間群ではinosine、hypoxanthine、xanthineおよび尿酸値は切断直後の値に戻るものの、阻血4時間群では切断直後の値に回復せず、また、阻血3時間群でもxanthine値は切断直後の値に戻らなかった。このことは、骨格筋は阻血2時間では一時的な組織傷害をきたすものの、血流を再開させると回復し、阻血3時間では不可逆的な組織傷害が始まり、阻血4時間では完全な不可逆的組織傷害が生じたことを示すものであり、これらの指標は阻血による骨格筋の傷害を知るのに有用であることが判明した。
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