研究課題/領域番号 |
04670912
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
西川 正治 関西医科大学, 医学部, 講師 (10156052)
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研究分担者 |
斉藤 貴徳 関西医科大学, 医学部, 助手 (30170509)
亀山 修 関西医科大学, 医学部, 講師 (50148516)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | electrophysiology / Jendrassic manuever |
研究概要 |
本研究の目的はいわゆるJendrassic manueverによる筋力の増大を定量的に解析することである。本年度はその基礎実験として衝撃力と咬筋筋電図の同時記録システムを作製し正常人を対象として実験を行った。実験方法としては咬筋の緊張度を変化させるためその高さが2mmと5mmの2種類のバイトブロック(BB)を作成し、1)咬筋弛緩時、2)BB未装着での咬筋最大緊張時、3)2mm高のBB装着での咬筋最大緊張時、4)5mm高のBB装着での咬筋最大緊張時、の4条件を設定し、被験者が衝撃測定器(自作)を叩くときの衝撃力の変化と共に、咬筋の筋電図およびその整流・積分波形を同時記録し解析した。まず4条件での衝撃力の変化としては、被験者5名の平均値で、条件1:47.2Kg条件2:55.8Kg条件3:82.5kg条件4:79.1Kgと2mm高のバイトブロック装着時が最も筋力増大効果が強く、BB未使用時に比し48%増加した。しかし2mm高と5mm高では統計学的に有意の差はなく、どちらの筋力増強効果が強いかは被験者によって異なる傾向を見せた。同時記録した咬筋の筋電図とその整流波形を観察すると、最も咬筋の収縮力が強い事を示すその整流波形のピークは、手劵が衝撃測定器に触れる直前2から10msec前あり、衝撃力がピークに達するときは、咬筋の筋力はすでに減少傾向を示す曲線上にある事が明らかとなった。また、衝撃が記録された開始点から前後約500msecの間で記録された咬筋筋電図の積分波形の解析では、その面積と衝撃力の間には相関関係が存在しないことより、このJendrassic manueverによる筋力増大効果は、被験筋が収縮する直前の遠隔筋収縮力に最も深く関係して発現すると考えられた。今後は電磁刺激により誘発される上腕二頭筋および上腕三頭筋活動電位が遠隔筋収縮により如何なる影響を受けるかを含め、空手家を対象に実験を進めて行く予定である。
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