研究課題/領域番号 |
04670936
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔学
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
奥津 芳人 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (50046116)
|
研究分担者 |
大沢 真理子 横浜市立大学, 医学部, 病院助手 (70233096)
熊坂 秀和 横浜市立大学, 医学部, 病院助手 (80234516)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 針型酸素電極 / PaO_2連続測定 |
研究概要 |
(目的)電極法による針型酸素電極を末梢動脈に留置し連続的に動脈血Po_2を測り、採血して測定したPao_2と比較検討し、その臨床の有効性をみる。 (方法および結果)4〜5時間予定の手術で観血的動脈圧測定のために橈骨動脈カニュレーションした患者を対象とし、カニューレにY字コネクターを接続し、一方から針型電極を挿入、一方は動脈圧測定のためヘパリン生食水持続注入用フラッシュディバイスをつけたトランスデューサーに接続した。定時的に血液ガスを測定し、同時にその時の針型電極の値を読み比較した。 平成4年度の研究テーマとしてカニューレと針型電極の長さの関係をみるためカニューレより1mm短い電極、カニューレと等しい電極、カニューレより1mm長い電極を作り、それぞれ実測したPao_2との関係を調べた。その結果、カニューレと等しい長さのものが一番相関が高かった。この原因としてカニューレより短いものは注入されている生食水のPo_2を測ることになり相関が悪く、カニューレより長い電極は、この電極の特性として物理的圧力に弱いため血管壁などに接触するなどのアーチファクトが入るためと思われた。またカニューレと等しいものでもヘパリン生食が注入されている時は実測Pao_2とかけはなれた値をとることがわかった。 そこで平成5年度はカニューレと等しい電極を使用し、測定時にヘパリン生食注入用フラッシュディバイスを止めて測定した。5人の患者で延べ90回の測定を行い相関を求めたところ、相関係数0.934と高い相関が得られた。また時間も最高5時間くらいまではよく一致することがわかった。 (結論)電極法による針型酸素電極を末梢動脈に留置しPo_2を連続的に測定することは臨床上可能であるが、この方法は物理的影響を受けやすいので、カニューレと同じ長さの電極を用い、かつフラッシュディバイスを止めて測定することが必要である。
|