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肺血菅内皮細胞傷害の機序及びその早期診断法についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 04670941
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 麻酔学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

首藤 義幸  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10162744)

研究分担者 浜田 篤郎  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10164906)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード肺血管内皮細胞傷害 / 多形核白血球 / 活性酸素 / アンギオテンシン変換酵素 / 第8因子関連抗原
研究概要

多形核白血球から放出される活性酸素が,肺血管内皮細胞を傷害す事が報告されている.本研究では1)肺血管内皮細胞傷害の原因としての多形核白血球の役割2)肺血管内皮細胞傷害の指標の確立3)肺血管内皮細胞傷害の予防,治療の確立について検討した.
1)肺血管内皮細胞傷害の原因としての多形核白血球の役割:高濃度酸素暴露によって肺血管内皮細胞は障害を受ける。高濃度酸素暴露 (100%酸素又は体外循環中)を受けたヒト多形核白血球の活性酸素産生能について検討した.比較的短時間の高濃度酸素暴露において,多形核白血球の活性酸素産生能に変化は認められなかった.培養ブタ血管内皮細胞をヒト多形核白血球より放出される活性酸素で傷害する実験系では内皮細胞傷害は確認できたものの,内皮細胞よりの逸脱物質はごく微量であったため定量は困難であった.2)肺血管内皮細胞傷害の指標の確立:肺血管内皮細胞よりの逸脱物質(ACE,VWF)を高濃度酸素暴露下のヒトで定量した.比較的短時間の高濃度酸素暴露では,血管内皮細胞よりの逸脱物質の値に大きな変化は認められなかった.血管内皮細胞よりの逸脱物質は,肺血流量によってその値に修飾を受ける事を報告した.ラット呼吸不全モデル(PMA気管内投与,寄生虫感染)では,肺傷害の時期に一致して,肺血管内皮細胞よりの逸脱物質の値が上昇する事を確認した.3)肺血管内皮細胞傷害の予防,治療の確立:ヒト多核白血球,ブタ血管内皮細胞実験系において、各種スカベンジャーによる内皮細胞傷害の抑制について検討した.SODは活性酸素による血管内皮細胞傷害を抑制する事が観察された.以上より肺血管内皮細胞傷害の発生に,多形核白血球より放出される活性酸素が関与する事,又,内皮細胞傷害の指標として,血管内皮細胞よりの逸脱物質がその指標となり得る推察された.

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 首藤 義幸: "開心術中に血中アンギオテンシン変換酵素と第8因子関連抗原の変動についての検討" 臨床麻酔. 17. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 首藤 義幸: "寄生虫を用いたラット呼吸不全モデルにおける血中アンギオテンシン変換酵素についての検討" 慈大呼吸器疾患研究会誌. 4.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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