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帯状疱疹患者の免疫反応

研究課題

研究課題/領域番号 04670945
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 麻酔学
研究機関福岡大学

研究代表者

比嘉 和夫  福岡大学, 医学部・麻酔科, 助教授 (10078602)

研究分担者 佐藤 祐之  福岡大学病院, 麻酔科, 助手 (50196242)
真鍋 治彦  福岡大学, 医学部・麻酔科, 講師 (40165931)
檀 健二郎  福岡大学, 医学部・麻酔科, 教授 (40078788)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード急性期帯状疱疹痛 / 帯状疱疹 / リンパ球サブセット / 細胞性免疫 / 神経ブロック
研究概要

【目的と方法】帯状疱疹は細胞性免疫が低下している患者で重篤になりやすく,急性期帯状疱疹痛も激しいことが多いので,細胞性免疫能の指標として末梢血のTリンパ球のサブセット(CD3,CD4,CD8)を62名の明かな基礎疾患を有していない帯状疱疹患者において経時的に測定し,対照群として水痘の既往があり,帯状疱疹を発症したことがない同年代の健康成人との比較を行った。さらに,Tリンパ球のサブセットと急性期帯状疱疹痛の治療に対して行った神経ブロック療法との関係とについて解析を行った。 【結果】対照群に比べ帯状疱疹患者CD4リンパ球は帯状疱疹発症急性期に若干増加し,CD8リンパ球は著しく増加していた。 その結果CD4/CD8比は著しく低下していた。 CD3りんぱ球は対照群と帯状疱疹患者で明かな違いは認められなかった。 Tリンパ球サブセットの測定が3回以上測定できた49例におけるTリンパ球サブセットと急性期帯状疱疹痛に対する治療期間との解析では,CD3(r=0.72,P<10^<-8>),CD4(r=0.60,P<10^<-5>),ならびにCD4/CD8比(r=0.62,P<10^<-5>)が最高となった発症後の日数と治療期間とには有意の正の相関が認められ,年齢と治療期間との正の相関(r=1.43,P<0.01)よりも高い値を示していた。 【結論】基礎疾患を有していない患者においても帯状疱疹発症急性期の末梢血のTリンパ球サブセットの観察から,細胞性免疫の何らかの低下を示唆する所見があり,急性期帯状疱疹痛からの回復機転において細胞性免疫が重要な役割を果たしていることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Higa K,Noda B,Manabe H,Sato S,Dan K: "T-lymphocyte subsets in otherwise healthy patients with herpes zoster and relationships to the duration of acute herpetic pain" Pain. 51. 111-118 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 比嘉和夫: "帯状疱疹" カレントテラピー. 10. 2335-2340 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 比嘉和夫: "帯状疱疹患者における悪性腫瘍の合併について" 臨床麻酔. 16. 1295-1297 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 真鍋治彦: "連続硬脱外ブロックの急性帯状疱疹痛治療期間におよぼす影響-問歇硬脱外ブロックとの比較-" 福岡大学医学紀要. 19. 125-136 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Dan K: "The Pain Clinic: Proceedings of the 4th International Symposium" Hyodo M, 51-54 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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