研究課題/領域番号 |
04670949
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
笹川 五十次 山形大学, 医学部, 講師 (80196146)
|
研究分担者 |
久保田 洋子 山形大学, 医学部, 助教授 (60125763)
中田 瑛浩 山形大学, 医学部, 教授 (50009495)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
|
キーワード | 泌尿器癌 / collagen / 細胞接着 / 転移 / 膀胱癌 / 培養 / IV型コラーゲン |
研究概要 |
移行上皮癌であるヒト膀胱癌細胞樹立細胞株T24アルブミン添加MEM、血清およびアルブミン添加MEM条件下におけるI型コラーゲン、IV型コラーゲンおよびコントロールであるプラスチック皿への細胞接着率をみたところ、いずれの条件下においてもI型コラーゲンおよびIV型コラーゲンではコントロールと比較して有意な増加を認めた(P<0.01)。同様の所見は、細胞伸展率を計測することによっても実証され、細胞伸展率は細胞接着率の有用なパラメーターの1つであると考えられた。 また、蛋白合成阻害剤であるシクロヘキシミド添加MEMで前処理することにより、T24はI型コラーゲンおよびIV型コラーゲンへの細胞接着率の低下をコントロールと同様に認め、I型コラーゲンおよびIV型コラーゲンに対する細胞接着においては、細胞の産生する蛋白質が関与することが明らかとなった。T24に細胞接着力を増強する高分子量の糖蛋白質であるフィブロネクチンとラミニンを添加したところ、T24はフィブロネクチクチンを加えることにより、I型コラーゲンに対してはIV型コラーゲンおよびコントロールと比較して細胞接着率の増加傾向を認め(P<0.05)、ラミニンを加えることにより、I型コラーゲンおよびコントロールと比較してIV型コラーゲンへの有意な細胞接着率の増加を認めた(P<0.01)。I型コラーゲンとのT24の細胞接着に際してはフィブロネクチンが関与し、IV型コラーゲンに対してはラミニンが接着因子であることが示唆された。
|