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ヌードマウス移植前立腺癌によるbiochemical modulationの検討

研究課題

研究課題/領域番号 04670956
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関福井医科大学

研究代表者

鈴木 裕志  福井医科大学, 医学部, 助手 (10196884)

研究分担者 三輪 吉司  福井医科大学, 医学部, 助手 (10209968)
岡田 謙一郎  福井医科大学, 医学部, 教授 (60026838)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードスラミン / シスプラチン / 前立腺癌 / MTTアッセイ / ヌードマウス / 上皮成長因子 / 併用効果
研究概要

スラミンは各種成長因子の作用を阻害することで、抗腫瘍効果が期待されている薬剤であり、泌尿器科領域ではホルモン抵抗性前立腺癌に対する有効性が海外で報告されている。しかし、その副作用出現は高頻度であり、臨床応用のためにはこれを克服する必要がある。このための方法としてスラミンの投与量を最小限に抑え、他剤との併用により効果増強をはかることを考えた。実験腫瘍はホルモン抵抗性ヒト前立腺癌株であるPC-93を用いた。PC-93は免疫組織染色ではepidermal growth factor(EGF)のreceptorを有しており、スラミンの効果が期待された。併用薬剤は臨床で広く用いられているcisplatin(CDDP)とした。in vitroではスラミン単独、CDDP単独、両者併用の3群とし、MTT assayを用いて細胞増殖抑制効果の比較検討を行った。in vivoにおいてはヌードマウスを用い、移植腫瘍の重量を測定することにより3群の抗腫瘍効果を検討した。in vitroの検討ではスラミンの臨床使用可能な濃度300 μg/mlでは十分な細胞増殖抑制効果を認めず、IC_<50>は1087μg/mlであり、PC-93はスラミンに対して感受性が低いことが判明した。また、スラミンを持続接触させ経時的に検討した結果では、3日目に最大抑制効果を認めるものの、以降、細胞増殖は回復傾向を認め、cytostaticな効果であることが判明した。CDDPとの併用ではスラミン単独とは異なり、細胞増殖の回復は認められず増殖抑制効果の延長が得られた。しかし、併用効果としては相加効果であり、相乗効果は得られなかった。一方、ヌードマウスを用いたin vivoの実験ではスラミンの抗腫瘍効果は持続性であり、また併用群でも効果増強を認めた。このことから、in vivoでのスラミンの抗腫瘍効果には、単に成長因子作用を抑制するのみでなく、他の作用機序が働いているものと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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