研究課題/領域番号 |
04670963
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
瀧原 博史 山口大学, 医学部, 助教授 (50144936)
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研究分担者 |
内藤 克輔 山口大学, 医学部, 教授 (60115251)
馬場 良和 山口大学, 医学部・附属病院, 講師 (60208717)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 精細胞核DNA量 / 男子不妊症 / 薬剤効果評価 / Mecobalamin / doxorubicin / 精細胞核DNA / 造精機能 / 実験的障害 / 定量的薬剤効果評価 |
研究概要 |
男子不妊症の50%は特発性造精機能障害であり、これらに対する経験的薬物療法の効果は、必ずしも充分な再現性が確認出来がたい傾向にあった。従って、臨床治療の前に候補となる薬剤の用量、有効性を検定することのできる動物モデルの開発が望まれていた。 本研究において、まず精細胞核DNA量に立脚した上記動物モデルを確立し、次いで、その系において、男子不妊症治療薬剤Mecobalamin(MBL)の造精機能回復効果を検定した結果、以下の知見を得た。 1.S-D ラットを対象としてdoxorubicin hydrochroride(ADR)の投与量、投与期間別に造精機能の障害と回復過程を、精細胞核DNA量瞬間自動測定(FCM)を用いて定量的に解析した結果、ADR 0.25mg/kg,週3回、5週間連続皮下注射により、ADR投与中止後に可逆的に回復可能な造精能障害を惹起出来ることが判明し、さらに、その間血清Testosteroneは低下しないことが確認された。 2.上記条件にて、MBLの造精機能回復過程を及ぼす効果を検討した結果、MBLは0.1mg/kgから投与15週目において造精機能の回復過程に促進的に作用した。 以上の結果から、今回の動物モデルを用いた薬剤効果検定は、今後の不妊症治療薬の効果判定に有用であり、また、MBLは造精機能の回復過程に促進的に作用するものと考えられた。
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