研究課題/領域番号 |
04670998
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
菅沼 信彦 (1993) 名古屋大学, 医学部, 助教授 (30179113)
浅田 義正 (1992) 名古屋大学, 医学部, 助手 (70231884)
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研究分担者 |
福垣 洋行 名古屋大学, 医学部, 助手 (10252248)
近藤 育代 名古屋大学, 医学部, 助手 (40215447)
浅田 義正 名古屋大学, 医学部, 助手 (70231884)
菅沼 信彦 名古屋大学, 医学部, 助教授 (30179113)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | プロラクチン / アスパラギン結合糖鎖 / 発現ベクター / 塩基特異的突然変異作製法 / 遺伝子導入法 / 塩基特異的突然変異法 |
研究概要 |
1.ヒト・プロラクチン(PRL)cDNAを制限酵素にて切り出し、精製後、発現ベクターに挿入し、PRLcDNAを含む発現ベクターを調製した。そのベクターをCOS-1細胞に導入し、^<35>S-メチオニンにて標識することによりPRL産生クローンを選別した。そのクローンを用い約12時間^<35>S-メチオニンで標識し、細胞内および培養液中に産生・放出されたPRLを抗PRL抗体を用いた免疫沈降法により沈澱させた。この検体をSDS-アクリルアミド・ゲル電気泳動法により解析した。その結果、細胞内および培養液中共に糖鎖構造を有するあるいは有しないPRLが共に検出された。これらの割合は、細胞内・培養液中共に糖鎖構造を有しないPRLの方が多量であった。この結果からでは、糖鎖構造の有無によるPRL蛋白の分泌動態等における差異は明らかではなく、その生理的意義を明確にはできなかった。 2.ヒトPRLcDNAをMV1190ファージに挿入し、PRLcDNAを含む一本鎖DNAを調製した。この一本鎖DNAを鋳型としてアスパラギン・コドン(AAC)をアスパラギン酸・コドン(GAC)に変換した27塩基の合成ヌクレオチドを結合させ、二本鎖DNAを合成した。ヌクレアーゼ選別法により変異DNAを選択し、DNAシークエンシング法により塩基の変換を確認した(塩基特異的突然変異作製法)。今後、このDNAを発現ベクターに挿入、クローニングし、上記のように有核細胞に導入することにより糖鎖構造を全く欠いたPRLが純粋な形で得られ、その解析によりPRLにおける糖鎖構造の意義がさらに解明されうると考えられる。 3.PRL遺伝子発現の調節因子と考えられるPit-1およびpoly(adenosine diphosphate-ribose)合成についても研究を行い、また高PRL血症に関する臨床的な検討も行った。
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