研究課題/領域番号 |
04671010
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
杉森 甫 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50038642)
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研究分担者 |
松尾 徳人 (松尾 憲人) 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30244015)
横山 正俊 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (40230669)
福田 耕一 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (80189943)
岩坂 剛 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (60117067)
蜂須賀 徹 福岡大学, 医学部, 講師 (70180891)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 子宮頸癌 / 癌遺伝子 / ホルモン / 子宮頚癌 / 性ホルモン / 増殖因子 / 癌抑制遺伝子 / 上皮増殖因子 |
研究概要 |
頸癌の発生においてHPVの感染が重要な意義を有していることを明らかにした。扁平上皮癌のみでなく、腺癌においてもその感染率は高かった.また,cell lineにおいてHPV陰性のものではp53癌抑制因伝子の異常発現が認められ,両者間に逆の相関がみられた. 異形成例においてHPV感染の有無、その型、進展の状況について年令別に検討した。16/18型といった高危険群30-40歳代に多く見られ、その内増悪した例は40歳代に多く認められた。39歳代ではHPV陰性のものも多く、異形成の発症にこの性成熟期においては、HPV以外の種々の原因が関与する可能性が示唆された。また、この群は増悪する傾向が強く、頸癌発生にHPV以外の要因も無視出来ないことを示している。一方、性ホルモンの影響が少なくなった50歳以上の例では進展も軽快もしない存続例が多い。このことは、頸癌の発癌の促進あるいは抑制に性ホルモンが強く関与していることを明瞭に示している。 正常子宮頸部よりのsecondly cultureの細胞にHPV18を導入して不死化細胞株を得た。円柱上皮由来のものの方が扁平上皮由来のものより異型度が強く、サイトラチンの発現は、従来の子宮頸部腺癌株HeKaと類似している。本細胞株は頸部腺癌の前癌状態のモデルになりうるものと考えられ、本株に対する各種増殖因子やホルモンの影響に関する研究を今後継続してゆくことによって、本研究の一層の展開が期待される。
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