研究課題/領域番号 |
04671024
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
滝沢 憲 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (10107683)
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研究分担者 |
生田 雅昭 東京女子医科大学, 医学部, 助手
柿木 成子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70224350)
松代 直美 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40219431)
原田 誠 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60208684)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | MRS Magnetic Resonance Spectroscopy / PCNA Proliferative cell nuclear antiger / P53 変異型癌抑制遺伝子産物 / Flowcytometry / DNA ploidy pattern / uPAR / PAI-1 / 癌の悪性度 / Proliferating cell nuclear antigen(PCNA) / 変異型癌抑制遺伝子産物(P53) / uPA / 免疫組織化学 / HPLC法 / 高エネルギー燐酸化合物 / 子宮肉腫 / PCNA / P53 / 免疫組織染色 / エネルギー代謝 / Magnetic Resonance Spectroscopy / VX2ウイルス由来癌細胞 / ヌードマウス移植癌 / ヒト卵巣腺癌 / HPLC |
研究概要 |
癌の悪性度を反映する増殖・転移能について以下の様に研究した。 1.家兎のVX2ウイルス由来癌細胞の1×10_6/0.1mlを、家兎卵巣、後腹膜リンパ節、大腿筋膜に移植して2週間後にMRS(大塚電子製)波形を検討した。移植癌組織の増大に伴いMRS波形上、クレアチン燐酸/無機リン(Pcr/Pi)は低下した。AdriamycineをchallengeしてPcr/Piの推移をみると、15mg静注では5.4から1.2に一過性に低下し、30分後には7.6に回復したが、1.5mg局注では3.7→2.6→1.0と徐々に低下した。ヒト胃癌由来癌組織をNude mouseに移植して、発育の良好・不良別にHPLC法により高エネルギー代謝物を測定した所、発育良好群では0.3であり、不良群の0.2μg/mgにくらべて高値であった。しかし、ヒト卵巣腫瘍組織については、良性でATP1.4、ADP0.9、AMP0.3μmol/gと、卵巣癌の0.2、0.5、0.7より高値であり、必ずしも高エネルギー代謝物が臨床的悪性度を反映していなかった。 2.子宮肉腫と平滑筋腫瘍について、PCNA、P53を免疫組織化学染色した所、子宮肉腫の8例中4例が中等度以上の染色性を示した。これと併行してFlowcytometryによりDNA ploidy patternを検討した所、子宮肉腫のDNA index、peak ch数、Diploidy細胞の比率は、1.3±0.1、2.3±0.2、39±4と他に比べて有意差を示した。 3.卵巣癌原発巣のuPA、uPAR、PAI-1をEIA法で定量した所、各々、47±33、62±34、21±11ng/mlで、良性と比べて高値を示した。卵巣癌転移巣では、原発巣に比べてuPARは2〜3倍の高値、PAI-1は10〜20倍と著しい高値を示した。免疫組織染色では、uPARは癌細胞に強く発現し、PAI-1は、転移巣の間質細胞で強陽性を示した。これらは転移促進的要因と思われた。 今後は、増殖・転移を反映するマーカーの臨床的有用性を検討する。
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