研究課題/領域番号 |
04671047
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
山根 英雄 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (60145787)
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研究分担者 |
高橋 研一 大阪府立看護大学, 医療技術短期大学部, 教授 (40089959)
小西 一夫 大阪市立大学, 医学部, 講師 (50145801)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 内耳 / 蝸牛 / 血管条 / 非特異的防御 / フリーラジカル / NK細胞 / 音響 / K-562 / Inner ear / tirst detense / tree radical / NK cell / strial blood flow / 非特異的防御機構 / ナチュラルキラー細胞 / 音響外傷 |
研究概要 |
内耳の非特異的防御機構の解明 内耳には液性因子による強力な防御機構は存在せず、またNK細胞を主体とする非特異的防御機構は他臓器に比べてその発現が遅れることが判明した。 内耳障害に対するフリーラジカルの関与 内耳障害のイニシエーションとしてフリーラジカルの関与を検討した。音響暴露、アミノ配糖体などによる内耳障害は臨床上極めて重要な事実であり、内耳有毛細胞障害が主たる病態であるが、その障害原因が不明であり、従って有力な治療法も現存しない。そこで実験動物にカナマイシンをin vivoおよびin vitroで作用させて、内耳中毒にフリーラジカルが関与するか否かを検討したところ、dose dependent,time dependentにフリーラジカルが発生していることが証明された。これは今後のアミノ配糖体内耳中毒の予防、治療に大いに還元されるものと思われる。また、強大音響暴露により実験動物内耳にフリーラジカルの発生が観察され、これは蝸牛血流とも関係することが示唆された。 以上の結果は、病理異物侵入に対する内耳の即座に対処出来る防御機構(初期防御機構)はそれほど強くないことを示し、逆説的には内耳の恒常性維持における非特異的防御機構の重要性を示唆するものである。また内耳障害の原因として、他臓器同様、フリーラジカルが関与していることが示唆された。
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