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扁桃胚中心の細胞動態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04671049
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

川端 五十鈴  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80008250)

研究分担者 田部 浩生  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (80236728)
八木 昌人  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (20230188)
木場 玲子  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (00192071)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードヒト扁桃 / 扁桃胚中心 / モノクロナール抗体 / BrdU / 胚中心リンパ球 / 胚中心細胞分裂
研究概要

私共はGratzner法にしたがって、モノクロナール抗体でウサギ口蓋扁桃胚中心の細胞動態を免疫組織学的に研究し報告してきた。DNA合成期の細胞分裂S期に、Thymidineのanalogである5-Bromo-2'-deoxy Uridine(BrdU)を取り込ませ、抗BrdUモノクローナル抗体で免疫染色し、BrdU摂取細胞を標識細胞として扁桃胚中心の動態を調べた。BrdUを摂取する細胞は大型のリンパ球が多く、したがって胚中心でリンパ球の分裂増殖が行なわれているので、その局在を明らかにした。
今回はヒトの扁桃組織を用いて、in vitroのBrdUの研究を行なった。慢性扁桃炎あるいは扁桃肥大の診断のもとに摘出術を施行した摘出扁桃を用いた。扁桃は細切し、BrdUを含有する人工血液(FC-43ミドリ十字社製)の中で培養した。培養は混合ガス2気圧下に行なった。試料は無固定のまま、クリオスタットで切片を作り、アマシャム社製の抗BrdUモノクローナル抗体キットで免疫染色し、BrdU摂取細胞を観察した。同時に隣接切片をHEで染色し細胞同定に用いた。またホルマリン固定した試料も同様な方法で切片を作り、比較検討した。BrdU摂取細胞はヒト扁桃胚中心に認められた。In vitroの実験ではBrdUの組織内への透過性は弱いため、連続切片にして1個の胚中心を観察することは不可能であるが、BrdU摂取細胞は大型リンパ球に属し、主として暗殻の対側である底極部にみられた。したがってこの部でリンパ球は産生・増殖するものと思われた。隣接切片で免疫染色を行なってみると、このリンパ球はB-ce11であった。胚中心以外の濾胞間や陰窩上皮内にもBrdU摂取細胞がみられたが、これらの細胞の同定を現在行なっている。
今回の実験の結果は第32回日本扁桃研究会(平成4年9月)で報告し、またその後の結果は第6回日本口腔咽頭学会(平成5年9月)で報告する予定である。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] I,KAWABATA,et al.: "Functional morphology of tonsillar germinal center" Adrances in Oto-Rhino-Laryngology. 47. 16-20 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 川端 五十鈴 他: "ヒト口蓋扁桃胚中心の細胞動態" 日本扁桃誌. 32. 25-30 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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