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正常及び病的状態における硝子体中の水動態に関する系統的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04671066
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関東京大学

研究代表者

新家 真  東京大学, 医学部(分), 助教授 (00092122)

研究分担者 小林 純子  東京大学, 医学部(分), 助手 (30242142)
石井 清  東京大学, 医学部(分), 助手 (50232228)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードcarboxyfluorescein / Ussing型chamber system / 網膜色素上皮 / 能動輸送 / 酸化型グルタチオン / 血液網膜柵 / Corboxyfluorescein / 酸化型グルタイオン / carboxy fluorescein / 術中潅流液
研究概要

硝子体中の水および物質の動態は、網膜色素上皮(RPE)の能動移送によるところが大きい。摘出家兎RPEを用いたfluorescein(F)のUssing型chamberを用いた検討は我々が既に報告しているが、今回我々はFに比べ血液眼柵の生体トレーサーとしてより優れているとされるcarboxy-fluorescein(CF)の移送を初めて検討した。
CFのchamber内濃度が30μMのときの透過係数は、外向きが内向きの約2倍と有意に大きかったが(P<0.01)、Fの既報値では約4倍であり、差異はCFの方が小さかった。また、能動輸送の阻害剤であるProbenecid、Ouabain、24-Dinitrophenol投与時のCFの外向きの移送は、3種類とも有為に抑制されたが(P<0.02)、Probenecid投与時の内向きの移送に有為差は無かった。以上よりCFは、一部がRPEにより外向きに担体依存の能動輸送を受けるが、その割合はFより遥かに少ないことが判った。またCFのhalfsaturation consentration、maximum velocityを求めたところ、Fの既報値に比し、CFは担体との親和性、最高移送速度ともに低値と考えられた。次にCFを用いて、術中潅流液であるBSS Plusに含まれる酸化型グルタチオン(GSSG)の血液網膜柵(BRB)の保護作用を検討した。0.3mMのGSSGを含むものBSS(+)、含まないものBSS(-)、Krebs'bicarbonate Ringer液の3種類の溶液で両側chamber内を満たし、内向きの透過性を求めたところ、有意にBSS(+)が低値を示した(P<0.02)。GSSGは角膜内皮保護作用、血液房水柵保護作用があると報告されており、GSSGがBRB保護作用も有することが初めて示唆された。
受動的に拡散するトレーサーの拡散係数の見かけ上の変化を測定すれば、間接的ではあるが細胞間隙を通しての水の動きを測定できるはずである。CFは今回の研究を通してその性質が明確となり、今回の実験系は硝子体中の水の動きを捉えるためにも優れていると考えられた。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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