研究課題/領域番号 |
04671069
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
|
研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
古田 仁志 山梨医科大学, 医学部, 講師 (60165488)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
|
キーワード | 視神経篩状板 / 神経軸索 / 急速凍結 / ディープエッチング / 篩状板細胞外マトリックス / 視神経篩板 / 篩板細胞外マトリックス |
研究概要 |
サル眼については、急速凍結・ディープエッチング法を用いて視神経篩状板内の微細構造を観察する事が出来た。篩状板を構成する神経膠細胞、コラーゲン、血管、基底膜の微細構造はこれまで超薄切片を用いた電顕組織しかなく、これらの微細構造についてはあまり論じられてこなかったが、本研究により視神経篩状板を通過する神経線維に対してこれらの成分が、眼圧に抗して物理的にも神経線維を保護するような構造を有している事が分かった。 眼圧上昇における視神経篩状板を通過する神経線維内の微細構造の変化については、モルモットを用いて行った。モルモットを麻酔して眼球を生理食塩水で高圧下で4時間カニュレーションすることで、高眼圧に対して神経軸索内組織に変化が認められた。電顕超薄片組織の検討では、これまでのサル、兎などの実験的高眼圧視神経組織と同様、軸索内小器管が蓄積し、dense bodyの集積も認められ、これらは眼圧によって視神経軸索輸送が障害されたことを証明するものであり、今後の実験的緑内障モデルとして有用な結果と思われる。この組織を急速凍結・ディープエッチング法による観察では、まずコントロールとして正常視神経篩状板部軸索内構造の組織を検討した。固定操作が不十分と思われたが、軸索内ニューロフィラメントは良く描出されたものの微小管は変性してその形態が把握出来なかった。軸索内微小管は軸索輸送に重要な役割を担っているために、現在この形態保存のために、固定液を替えたり、Taxolを加えるなど検討中であり、本研究の今後の課題となった。
|