研究課題/領域番号 |
04671084
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
坪田 一男 東京歯科大学, 眼科, 助教授 (40163878)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ドライアイ / Perforin / granzymeA / シェーグレン症候群 / CD4 / Tリンパ球 / サイクロスポリンA / 眼精疲労 / 涙腺 / EBウイルス |
研究概要 |
ドライアイは涙液の減少により角結膜に障害を生じる疾患である。現在までドライアイの症状ははっきりとしていなかったが、「眼精疲労」という形で表現されることが多いことがわかった1。さらにコンピューターの使用で生じる眼精疲労も一部はドライアイを介して起きることを示し、眼精疲労のコントロールへのアプローチの路を開いた2。 疾患メカニズムの解明のためシェーグレン症候群の涙腺浸潤リンパ球を検討したところ主にCD4陽性T細胞でありさまざまなadhesion moleculeの発現を認めた3。これら浸潤T細胞にgranzyme A、PerforinがタンパクおよびmRNAレベルで検出された4。これらは涙腺破壊の機序として働いている可能性がある。移植の際に用いるサイクロスポリンAはこれらgranzyme A、Perforinの発現を抑制することで知られている。今回シェーグレン症候群にサイクロスポリンAの点眼を行ったところ一部の患者で臨床症状が改善した5。この機序としてはサイクロスポリンAがgranzyme A、Perforinの発現を涙腺で抑制したことが考えられる。さらにシェーグレン症候群結膜へのリンパ球浸潤について臨床的に検討した。ドライアイ患者をシェーグレン症候群とシェーグレン症候群以外のドライアイに分けて調べたところ、シェーグレン症候群患者の結膜には有意にリンパ球の浸潤が起きていることがわかった6。これらのリンパ球もCD4陽性T細胞であり、唾液腺のリンパ球浸潤と相関関係があり、涙腺の破壊と同じ様な機序で結膜が障害を受けている可能性が示唆された。
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