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上皮付着再生における毛細血管新生の形態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04671105
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

野坂 洋一郎  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (60048379)

研究分担者 陳 栄光  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (00244939)
大沢 得二  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (00103747)
会田 則夫  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (70212347)
藤村 朗  岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (80173459)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード歯肉の毛細血管 / 血管新生 / 内皮細胞 / 上皮付着 / 基底膜 / ラミニン / タイプ4コラーゲン / マイクロフィラメント
研究概要

ゴールデンハムスター歯肉を剥離し、上皮付着を破壊すると、付着上皮細胞は細胞間隙が拡大し、接着装置が減少した。剥離後24時間を経過すると、付着上皮と歯肉溝上皮の基底膜は肥厚し、ラミニン、タイプ4コラーゲン、フィブロネクチンが認められるが、結合組織乳頭は消失していた。セメント質の結合組織性付着部では、太い膠原線維束の上方に微細な膠原線維の増殖が認められた。この微細な膠原線維は新生セメント質に封入され、シャーピー線維の形態をとっていた。上皮付着が破壊されると、この部位の毛細血管ループは消失し、上皮下の静脈性の血管網目が趨粗になっていた。上皮細胞の構築が再構成されるのに伴って、血管新生が著目となった。培養条件下の血管内皮細胞の配列と細胞骨格を観察より、シェアースロレスの強い部位と弱い部位で配列方向と分布量に大きな差が認められた。このことは、上皮再生部位への血流の増加を、調節する意味でも新生血管の静脈性の部位に太いストレスファイバーの出現と関連するものと思われた。上皮付着再生部位には基底膜状物質の蓄積が先行するが、その時、上皮と基底膜のラミナデンサにはさまれ間隙に電子密度の高い点状の物質が出現する。この物質の同定ならびに血管新生との時期的関連性については判明出来なかった。術後三日では、剥離底部の上皮細胞の増殖が始まり、上皮付着を再形成し始めていた。付着上皮下には未だ結合組織乳頭は形成されていなかったが、歯肉溝上皮には、正常群ではみられない結合組織乳頭が形成され、その中の血管では歯肉溝側が、結合組織側より物質透過性が亢進していた。微小循環系の周囲の環境と内皮細胞管腔側表面の性状が物質透過の調整を執り仕切っており、その調整は内皮細胞のマイクロフィラメントが主役を演じているのが判明した。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tokuji Osawa and Yohichiro Nozaka: "Mouse Epidermal Basement Membrane fixed by Microwave Irradiation,with special Reference to Half Desmosomes." Connective Tissue. 23. 65-70 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 会田 則夫・藤村 朗・他3名: "流れ応力に対する培養血管内皮細胞のマイクロフィラメントの変化" 歯科基礎医学会雑誌. 34. 445-453 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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