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食物の摂取の咀嚼行動におけるネコ大脳皮質の役割-SI破壊による咀嚼運動の変化と運動皮質

研究課題

研究課題/領域番号 04671137
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関日本大学

研究代表者

平場 久雄  日本大学, 歯学部, 講師 (00156689)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード咀嚼運動 / 感覚野(SI) / 運動野(C,PとM領域) / 咀嚼野(MA) / MRニューロン / Post-movement type / Pre-movement type / 覚醒ネコ
研究概要

今まで大脳皮質の感覚野(SI)、運動野(ICMSで顎顔面口腔領域に運動効果を認める冠状溝吻側部のC領域、前シルビウス溝外側部のP領域と十字溝腹側部のM領域)と咀嚼野(MA)の摂食行動時の役割を知るために、覚醒ネコの各領域で単一ニューロン活動を細胞外記録し、咀嚼運動に関連してニューロン活動を変化するMRニューロン(MR)の受容野の位置や拡がり、感覚種、ICMSの運動効果と各ニューロンの咀嚼運動時の活動様式を検索した。その結果、SIニューロンの約半数が咀嚼運動に従ってリズミカルに活動を変化したPost‐movement type (Post)のMRで、これらは咀嚼運動に伴う末梢の感覚情報をモニターし、円滑な咀嚼運動実行に関与していると推察された。 今年度は、C、PとM領域の咀嚼運動時のニューロン活動様式について調べた。各領域のMRは、共は多くが舌、口周囲部や下顎部に受容野を持ち、活動様式は、舌、顎や口周囲部の運動あるいは咀嚼運動の開始に先行してその活動を変化するPre‐movement type(Pre)とPostが認められた。C、PそしてM領域のPreとPostの割合は、それぞれ35%と60%、50%と45%そして70%と20%であった。以上より、MとP領域はPreが多いことより、主に咀嚼運動に関連した顎舌顔面筋の運動の開始に、またC領域はPostが多いことより主に咀嚼運動時の感覚入力と運動出力の統合に関係している可能性が示唆された。
今まで各typeの分類は、咀嚼筋、舌筋、顎二腹筋に慢性的に埋め込んだ電極より記録した筋活動とニューロン活動の解析により行った。しかし、顔面表情筋のように薄く小さい筋に独立して電極を埋め込むことが困難な場合はその解析に苦労した。今回はビデオ映像解析装置の購入で、顔面皮膚の動きを分解して表示できることから、運動とニューロン活動との関係を容易に調べられた。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 平場 久雄: "ネコ大脳皮質第一次体性感覚野における顔面領域と口腔内領域投射の関係" 歯基礎誌. 34. 209-220 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 平場 久雄: "ネコ顎顔面口腔内領域SIニューロンの同側性と両側性受容野の意義" 歯基礎誌. 34. 481-493 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 平場 久雄: "Comparison of mastication related actirity in three oro-facial motor cortical areas of awake cats." Jap J. Physiology. 42. 219 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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