研究課題/領域番号 |
04671142
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
湯山 徳行 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (80121044)
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研究分担者 |
菅谷 英一 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (50084710)
梶原 景正 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (00204397)
細谷 里美 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (30238761)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 三叉神経 / Reilly現象 / 迷走神経 / c-Fos / 過剰刺激 / c-fos / 側角ニューロン / 大内臓神経 |
研究概要 |
本研究では三叉神経に強い刺激が加えられたときに何故に交感神経と副交感神経を介した反応が同一の病変として現れるのかを解明する目的のために以下の実験を行なった。実験には成熟ネコとラットを使用した。ネコとラットにおける電気生理学方法として、まず脊髄側角ニューロンと三叉神経との関係を調べた。その結果として、脊髄側角のニューロンが三叉神経からの刺激により、促進型と抑制型が認められ、刺激の強さ、継続時間、周波数に対し相関が見られた。又、この側角ニューロンの幾つかは三叉神経に加えて迷走神経からも多シナプス的に入力を直接受けていた。これにより側角ニューロンが最終的な共通路として役割を担っていることが示唆された。次に、大内臓神経についても同様に側角ニューロンを検討した結果、やはり側角ニューロンが応答を示し、又、三叉神経、迷走神経からも入力があることが示された。次にc-fosを用いたin situ hybridization法により、三叉神経、迷走神経刺激によりどのように連絡しているかを調べた。その結果、三叉神経刺激において、孤束核、迷走神経背側核、疑核、オリーブ核、後角から側角にかけての範囲等に強い発現が見られ、延髄部において迷走神経との連絡が関与していると思われた。又、迷走神経刺激では孤束核、ポスレ-マ領域、背側核、オリーブ核に強く発現が見られた。この結果、三叉神経、迷走神経共通の部位としては、孤束核、迷走神経背側核、脊髄部が示唆され、我々の以前からの電気生理学実験と同様の結果が確認出来た。この結果、強い刺激による生体への侵襲は交感、副交感神経を問わず、側角部を最終共通路として入力し側角ニュローンの異常な発火様式により、結果として交感神経節後線維中に異常放電が生じ、同一の病変が現れるものと考えられた。
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