研究課題/領域番号 |
04671174
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
稲垣 幸司 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (50211058)
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研究分担者 |
石川 和弘 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (20241135)
吉成 伸夫 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (20231699)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ディスクレパンシー / 歯列不正 / 叢生 / 歯の病的移動 / 若年者の歯周病 / 〓生 |
研究概要 |
ディスクレパンシーと歯周病との関連性やその解決策を把握する一助として、最近4年間に愛知学院大学歯学部歯周病科に来科した歯周病患者の実態調査を行うとともに、30歳以下の若年者の歯周病の臨床病態を検討し報告した。さらに、歯周病炎患者のなかで現在治療継続中の44人についての臨床所見の詳細を報告した。患者総数2677人中、30歳以下の歯周病患者は253人(9.5%)、そのうち79人が歯周炎であった。30歳以下の歯周炎患者の喪失歯は第1大臼歯が最大であった。限局性に切歯と第1大臼歯に歯槽骨吸収を認めたものは、3人と少なく、むしろ全顎的に歯槽骨吸収を認めたものが、36人(46.2%)と最大であった。すなわち、若年期に歯周炎が発症する早期発症型歯周炎が増加しつつあり、その歯周病変の破壊形相の多様性ならびに、早期治療、予防の必要性が示唆された。従って、現在若年者のさらに詳細な歯周病態や食生態さらに、ストレス度を把握するためのデータを蓄積させてきている。また、成人病を伴ったものや、歯周組織健全者をコントロールとして同様のデータを蓄積させている。 一方、高齢者の歯周病態を把握するために、本大学歯周病科来院患者のうち平成4年度以降の65歳以上の患者群を詳細に調査している。さらに、愛知県常滑市で行われてきている80歳高齢者の歯周病態を直接訪問により調査を行なうための準備が進んでいる。高齢者の歯の延命に寄与した因子の分析結果を、ディスクレパンシーに苦慮する若年者の口腔健康に反映させていく予定である。
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