研究課題/領域番号 |
04671221
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科・放射線系歯学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
半田 祐二朗 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (50165049)
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研究分担者 |
栗田 賢一 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (40133483)
立松 憲親 岐阜大学, 医学部, 助教授 (60021474)
岡 伸光 岐阜大学, 医学部, 教授 (80019893)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 顎関節 / 変形性顎関節症 / 動物実験モデル / 羊 |
研究概要 |
10頭の羊を用い実験を行なった。8頭の羊に外科的方法で初期条件を与え、変形性顎関節症実験モデルの作成を試みた。他2頭はコントロールとして用いた。その方法とは顎関節軟骨の表層のみをメスを用い切り取る方法であった。全て左側を術側とし右側はそのまま保存した。初期手術から3か月後羊は屠殺され左右顎関節は一塊として取り出され、x線的、病理組織的検索を行なった。X線検査はlateral、P-Aの2方向で行ない、病理組織的検索は関数窩、関節円板関節頭をそれぞれ9分轄して各々左右を比較し、関節窩に於ては関節軟骨の厚みを測定し、関節円板に於てはその厚みを計測した。また関節頭に於てはIshimaru、Gossの方法を用いOAstageのindexを付与し、それぞれ左右を比較した。その結果、x線学的には手術側関節頭にはflattening、erosion、sub-cortical cyst等の変化が認められた。マクロ的には顎関節軟骨の表層をメスを用い切り取った羊の手術に於ける下顎頭周囲にはosteophyteを伴ったeburnationが認められ、関節円板には菲薄化、穿孔が認められ関節窩表層には軟骨の増殖が認められた。反対側の顎関節には形態的変化は認められなかった。またミクロ的にも手術側関節窩の関節軟骨は非手術側に比べ有意に減少しており、関節頭におけるOA stageも有意に上昇していた。したがって今回の実験で出現した顎関節の形態的変化は典型的な変形性顎関節症と認められた。従って今回作成に成功した変形顎関節症モデルは今後顎関節に於けるOAの研究に大いに寄与するものと考えられた。
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