研究課題/領域番号 |
04671253
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児・社会系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山田 恵子 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60125680)
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研究分担者 |
斉藤 徹 (斎藤 徹) 東北大学, 歯学部, 助手 (90225722)
加納 能理子 東北大学, 歯学部, 助手 (10214496)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | He-Neレーザー / 骨芽細胞 / 硬組織形成能 / 細胞増殖能 / 細胞形態変化 |
研究概要 |
低エネルギーレーザーが骨芽細胞にいかなる影響を及ぼすかを知る目的で次の実験を行い、次の知見を得た。 〈実験材料及び実験項目〉材料はマウス頭蓋冠由来の株化骨芽細胞(MC3T3-E1)をα-MEM1.8ml入りの径35mmplastic dishに5×10^4個ずつ播種し、細胞がdishの底面に付着したのを確認後、ヘリウム-ネオンレーザー(632.8nm,6mW)を3分間あるいは5分間照射し、次の項目について調べた。1、細胞増殖能への影響 2、硬組織形成能への影響 3、細胞の形態に及ぼす影響。 〈実験方法及び結果〉1、細胞数の変化 細胞を播種後、レーザー照射群(3、5分間)と非照射群の細胞数の変化を24時間毎7日間連続して測定したところ、いずれの照射群と非照射との間にも有意差は認められず、また3分間照射群と5分間照射群にも差はなかった。2、硬組織形成能の変化 レーザー照射1週間後、2週間後、3週間後及び4週間後にdish内に付着したカルシウム量を原子吸光光度計で測定したところ、1、3、4週後の5分間照射群は、それぞれの非照射群に比して高いカルシウム沈着量を示したが、3分間レーザー照射群との比較では、1週後のカルシウム量にのみ有意差が認められた。3、細胞の形態的変化 レーザー照射1日後、3日後、8日後の細胞の形態を倒立顕微鏡下で観察したところ、3分間照射細胞も5分間照射細胞も非照射細胞に比してとくに変化は認めなかった。 〈結論〉以上の結果より、骨芽細胞は、He-Neレーザー照射により形態的変化及び増殖能への影響は認められなかったがカルシウム沈着量は増加したことより、レーザーは細胞の機能の分化を直接促進することが示唆されたが、尚、詳細な機序の解明が必要と思われた。
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