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顎裂部に誘導された新生骨中への実験的歯の移動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04671255
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児・社会系歯学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

本橋 信義  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (10134735)

研究分担者 鈴木 聖一  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90187732)
須佐美 隆史  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (80179184)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード口唇裂口蓋裂 / 骨誘導 / 骨移植 / 実験的歯の移動 / 脱灰骨粉末 / ネコ
研究概要

実験動物にはネコを用いた。実験的骨欠損は、第一臼歯近心部の口蓋粘膜組織をコの字型の粘膜骨膜弁として剥離したのち、直径3mmのラウンドバーを用い、第一臼歯に可及的に近接し、かつ歯根膜を損傷させない位置に形成した。実験群は、欠損部に填入する物質により、A:自家腸骨海綿骨移植群、B:牛長幹骨より作製した脱灰骨粉末移植群、C:非移植群の3群に分けた。移植終了後、剥離弁を戻し縫合した。1週間経過後、犬歯を固定源とする装置を装着し、実験的骨欠損部および移植部を第一臼歯歯根が通過するよう方向に牽引し歯の移動を4週間行った。各群は、断頭屠殺後、軟X線による観察と通法に従ったパラフィン切片を作製、HE染色し光学顕微鏡にて観察を行った。麻酔はケタラールを0.8ml/kg、気道分泌抑制の目的で硫酸アトロピンを0.2ml/kg、術後管理としてプロカインペニシリンを毎日0.02ml/kg筋注した。その結果、骨欠損部の状況および歯の移動に際して、A群では、既存骨と移植海綿骨との境界がすでに不明瞭で判別が困難であった。従って、既存骨中および移植骨中での歯の移動に際し、組織学的反応の差は著明ではなく、骨改造機転にも差異は認められなかった。B群では、既存骨と移植脱灰骨粉末とは明確に判別できた。しかし、歯の移動に際し両組織の組織学的反応は正常であり、脱灰骨粉末部で骨吸収能が低下し、かわりに歯根が吸収されるという所見は得られなかった。C群では、連続性の回復がなされていなかった。そのため、第一臼歯の近心傾斜がより強く認められたが、骨改造機転に異常は認められなかった。以上より、脱灰骨粉末は口唇裂口蓋裂患者に行われるsecondary bone graftの移植代用骨として有用である可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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