研究課題/領域番号 |
04671264
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
中後 忠男 岡山大学, 歯学部, 教授 (40064654)
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研究分担者 |
服部 哲夫 岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (20189567)
樋津 明美 岡山大学, 歯学部, 助手 (30208772)
三谷 清二 岡山大学, 歯学部, 助教授 (70097517)
土屋 公行 岡山大学, 歯学部附属病院, 講師 (50173175)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 歯牙動揺 / 矯正治療 / 振動工学 / 歯科矯正 / 動揺 / 粘弾性特性 / 歯周組織 |
研究概要 |
歯に振動を加えて機械インピーダンスを測定する装置を用いて、矯正患者の歯と歯周組織の機械インピーダンスの変化を測定した。その測定結果から矯正的歯の移動を行った上顎犬歯は、初期移動期間中では移動開始とともに機械インピーダンスが低下し、移動終了後に保定を開始すると機械インピーダンスが増加してくる傾向がみられた。これによって矯正治療に伴う歯周組織の改変の程度を機械インピーダンスの測定結果から推定できることがわかり、本測定法の臨床応用の可能性が示唆された。 さらに機械インピーダンスをより高くかつ広範な周波数領域まで観測、測定するため、従来の機械インピーダンス測定装置に大幅な改良を加えた。この新開発の測定装置ではデータ解析をより明確なものとするため、歯と歯周組織の近似モデルを弾性要素、粘性要素、質量要素の3つからなるいわゆる1自由度粘性減衰モデル(単一共振モデル)とした。これによって歯周組織の振動応答分析をより明確かつ簡便に行うことが可能となった。 新開発の測定装置の基本性能を検討する目的で、上下顎中切歯の測定(30秒間隔で20回)を試行した。測定結果から弾性係数、粘性係数、実効質量の3つの値は同一歯においては試行回数に関係なくほぼ一定の値を示した。これによって測定のために歯に連続的に20回の振動を加えても、歯周組織に測定上問題となるような影響を及ぼさないことが分かった。同一歯の測定でみられた弾性係数、粘性係数、実効質量を表す数値のばらつきは小さく、著者らが使用した従来型の測定装置と比較して遜色ない性能が認められた。また歯種による差異については上顎中切歯と下顎中切歯との間ではその測定値に有意の差が認められ、これらの歯の間にみられる質量の差や歯根長の違いなどが測定結果に影響を与えることが示唆された。 以上新開発の測定装置はヒトのみならず動物実験などの特殊な目的にも広く応用できるもので、歯の動揺度測定法の臨床応用確立のための基礎研究の有力な方法を提供するものである。
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