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三次元生体計測による小児の顎・顔面・歯列の臨床的診断システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 04671265
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児・社会系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

天野 秀昭  広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (80127604)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード三次元 / 生体計測 / 顎・顔面・歯列 / 咬合発育段階 / プロフィログラム / ワイヤーフレームモデル / 標準座標値 / 相対成長 / 三次元生体計測 / 身長
研究概要

小児歯科臨床において,小児の顎・顔面・歯列の成長発育を把握することは重要であり,三次元的にとらえることが望まれている。本研究では,まず日本人小児および成人の顎・顔面の標準的な成長発育を各発育段階別において三次元的にとらえるため,マイクロコンピュータを応用したダイレクトメソッドによる三次元生体計測システムを用い,日本人小児および成人の顎・顔面を対象とした計測を行い,各発育段階における計測点の三次元標準座標値を得るとともに成長様式の検討を行った。対象は広島市に在住する小児719名および成人120名,計839名である。計測点の設定はヘルマンに準じ,各咬合発育段階に分類し集計した。その結果,各咬合発育段階における男女別に三次限標準座標値を得た。また,各咬合発育段階における座標値の検討では,各計測点において顎・顔面の幅,深さおよび高さの成長様式に特徴が認められた。幅においてはPorが最も大きな増加を示し,GoおよびOrがこれに次いだ。深さでは男女ともにPro-Nが最も増加した。高さではPogで最大の増加を示し,Goでは高さが増加し,下方への成長が認められたが,PogおよびSub-Nでは深さも増加を示し,いわゆる前下方への成長が認められた。また,各計測点における咬合発育段階別の成長様式の検討において,特に下顎ではPogの前方への成長およびGoの下方への成長が身長の成長と対応してみられた。
また,臨床応用に向け分析データをもとに,パーソナルコンピュータ上に開発したプログラムにより三次元ワイヤーフレームモデルを作成し,患者の三次元診断を試みたが,その診断は容易に行うことが可能であった。
以上のことから本研究により,チェアーサイドで容易に行える三次元診断システムの基礎が構築され,臨床に役立つ顎・顔面歯列の新しい診断法としてその意義は大きいものと考える。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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