研究課題/領域番号 |
04671270
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児・社会系歯学
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
鈴木 康生 昭和大学, 歯学部, 助教授 (80107309)
|
研究分担者 |
角尾 明美 昭和大学, 歯学部, 助手 (00227456)
向山 賢一郎 昭和大学, 歯学部, 助手 (60190849)
山下 登 昭和大学, 歯学部, 講師 (00129876)
小林 誠 昭和大学, 歯学部, 講師 (80186767)
|
研究期間 (年度) |
1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | 歯周疾患 / 若年者 / 歯槽骨吸収 / パノラマX線写真 / 経年的観察 |
研究概要 |
【目的】成人層を中心に広く罹患が見られる歯周疾患も、その発現に至る過程は必ずしも明確ではない。そこで本研究では、歯周炎の一指標である歯槽骨の吸収状態に着目し、永久歯列・咬合完成後の若年者から、成人までの集団を対象に、パノラマX線写真を撮影し、主に歯槽骨吸収状態を定性的、定量的に観察した。 【方法】 1.資料は、中国・北京郊外に居住する14歳から44歳までの若年者・成人の男女合計486名を撮影して得られたパノラマX線写真である。 2.計測項目・部位は、(1)各永久歯の近遠心側における歯槽骨吸収率(「CEJ-歯槽骨縁距離/CEJ-歯根尖距離」×100(%))、(2)大臼歯での根分岐部骨吸収者率、(3)若年型歯周炎の発現状況等である。計測は、X線フィルムをトレース後、ScheiのRuler(測定用スケール)にて測定、結果をNEC-980パーソナルコンピューターにて統計処理した。 【結果】 1)代表歯の上下顎第一大臼歯、中切歯の近心部、歯槽骨吸収率の結果は、10歳代で男子、1^^-:17.3%、1__-:14.7%、6^^-:14.0%、6__-:11.2%の順であり、女子では 1^^-:16.0%、1__-:12.7%、6^^-:12.2%、6__-:10.9%の順といずれも10%台の吸収率であった。20歳以降は、男子ではほぼ直線的に吸収率の上昇が見られ、40歳代で、36%〜26%の高い吸収率を示した。女子では30歳代までほぼ直線的に吸収率が上昇し、40歳代でやや鈍化し、32%〜23%の吸収率を示した。 2)代表歯の歯種別歯槽骨吸収率は、男子で1^^->1__-≒6^^->6__-、女子で1^^->6^^-≒1__->6__-の傾向にあった。また、男女の比較では、各歯種とも10〜20歳代ではほとんど差が無いか、若干男子が骨吸収率が高く、30〜40歳代、特に40歳代では顕著な差が見られ、男子が高い骨吸収率を示した。 3)若年型歯周炎が疑われる者は20〜30歳に3名見られた。 4)第一大臼歯の根分岐部骨吸収者率は6^^-に多く、30〜40歳代で急増する傾向にあった。
|