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ヘテロDiels-Alder反応を利用する(-)‐スワインソニンのキラル合成

研究課題

研究課題/領域番号 04671311
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関東京薬科大学

研究代表者

樹林 千尋  東京薬科大学, 薬学部, 教授 (80057330)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード(-)‐スワインソニン / N‐アシルニトロリ化合物 / 分子内ヘテロDiels-Alder反応 / キラル合成
研究概要

近年、細胞表面に存在する糖蛋白や糖脂質の糖鎖が生体機能の発現、増強に密接に係わっていることが明らかとなってきた。一方糖加水分解酵素(グリコシダーゼ)は、これら糖鎖が係わる作用を支配していると考えられている。
(-)‐スワインソニンは、マメ科植物より単離されたアルカロイドであるが、その構造がα‐マンノースの直鎖構造と類似しているため、α‐マンノシダーゼの特異的阻害により、糖蛋白糖鎖の構造修飾に基づくウイルス等に対する様々な作用を発現することが報告されている。中でも、最近特に興味する報告は、癌増殖及び癌転移抑制に関するものである。
申請者は、このような薬理的特性を有する(-)‐スワインソニンを、従来にない新しい構想でキラル合成することを計画し、所期の目的を達成することができた。
(-)‐スワインソニンの合成計画はN‐アシルニトロソ化合物の分子内へテロDiels-Alder反応を利用する点を骨子とする。そこで、初めにD‐リンゴ酸より出発し、官能基変換を経て7行程でS配置を有するキラルなどヒドロキサム酸を合成し、これを過ヨウ素酸塩で酸化することによりN‐アシルニトロソ化合物を生じさせた。本化合物は直ちに分子内環化反応を起こしオキサジノラクタム体へ変化した。次いで、オキサジノラクタム体のN-O結合を還元的に切断後、側鎖の二重結合に四酸化オムミウムを作用させて立体選択的に2個の水酸基を導入した。ここに得られたジオールラクタム体にトリフェニルホスフィン及び四臭化炭素を作用させて脱水閉環し、最後に二級水酸基の保護基を除去することにより(一)‐スワインソニンを合成することに成功した。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yuji Shishido: "Enantiogenic Total Syntheses of (-)‐Indorizidines(Bicyclic Gephyrotoxins) 205A, 207A, 209B, and 235 B via the Intramolecular Diels-Alder Reaction of a Chiral N-Acylnitroso Compound" The Journal of Organic Chemistry. 57. 2876-2883 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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