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光学活性ピラノンを用いるラクトン系抗生物質の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 04671315
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関星薬科大学

研究代表者

津吹 政可  星薬科大学, 医薬品化学研究所, 助手 (90163865)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード光学活性ピラノン / フリルカルビノール / スチリルラクトン / ゴニオジオール / 9-デオキシゴニオピピロン / ゴニオタラミン / 抗生物質
研究概要

本研究はラクトン系生理活性物質の一般的合成法の確立を目的とし、合成対象物としてゴニオタラミンに代表される6-スチリル-5,6-ジヒドロ-α-ピロン系天然物を選び、共通の方法論による合成を行った。即ち、出発物質として(R)-グリセルアルデヒドと2-リチオフランより製した光学活性フリルカルビノールを用い、これを酸化し得られるピラノン誘導体の機能性を活用してゴニオタラミン、ゴニオジオールおよび9-デオキシゴニオピピロンのエナンチオ選択的合成を達成した。まずピラン環上の酸素官能基を除去後、アセトニド基を脱保護し得られるジオールをグリコール開裂さらに還元しアルコールに導いた。これをSwern酸化しアルデヒドを製し、ベンジリデンホスホランとのWittig反応に付すとゴニオタラミンとZ-オレフィンが得られた。Z体は光反応により容易に異性化しゴニオタラミンを与える。次に上記ジオールを用いゴニオジオールと9-デオキシゴニオピピロンを合成した。即ち、二級水酸基を選択的に保護した後、アルコールを酸化しアルデヒドとし、これをフェニルチタニウムトリイソプロポキシドと処理すると等量のジアステレオ混合物として付加体が得られた。この混合物を酸処理し保護基を除去かするとゴニオジオールとその8-エピ体が得られた。8-エピ体はさらに触媒量の塩基と処理することにより目的とする9-デオキシゴニオピピロンに誘導できた。本合成によりゴニオジオールと9-デオキシゴニオピピロンの絶対構造が決定された。今後、本法を用いてゴニオフフロン、ゴニオピピロンおよびアルトラクトンの合成を行うとともに、併せて新規生物活性物質の探索も行う予定である。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 津吹 政可: "Goniodiol and 9-Deoxygoniopypyrone:Syntheses and Absolute configuration" Journal of Chemical Society,Chemical Communication. 1640-1641 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 津吹 政可: "Enantioselective Synthesis of b-substituted 5,6-Dihydro-α-pyranones,(+)-Goniothalamin and (-)-Argentilactone" Heterocycles. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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