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新規なアニオン受容体・大環状ピリミジニウムクラウンの合成と分子認識に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04671325
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理系薬学
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

青木 克之  豊橋技術科学大学, 物質工学系, 教授 (30087514)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードホストーゲストの化学 / 分子認識 / アニオン受容体 / 大環状ピリミジニウムクラウン / チアミン / ピリミジン / 結晶構造 / ホスト-ゲストの化学
研究概要

1.チアミン塩酸塩の熱分解反応により数種類のピリミジウム多量体を得た(HPLCにより確認)。カラムクロマトグラフィによりこれらのピリミジニウム多量体の分離精製に成功したが、単離には現在のところ成功しておらず今後更に検討する。
2.チアミンから(ピリミジニウム2量体)^+-C10_4^-塩を合成し、これを出発物質として(pyrimidinium dimer)_2^<2+>-[Hg_2I_6]^<2->塩および(pyrimidinium dimer)_2^<2+>-[Co(SCN)_4]^<2->塩を得た。
3.(pyrimidinium dimer)^+-C10_4^-塩、(pyrimidinium dimer)_2^<2+>-[Hg_2I_6]^<2->塩および(pyrimidinium dimer)_2^<2+>-[Co(SCN)_4]^<2->塩のX線結晶構造解析を行い、いずれにおいてもpyrimidiniumカチオンとアニオンとの間に、先に我々が(cyclic pyrimidinium tetramer)^<4+>-4Cl^-塩の結晶構造で見出した新規なカチオン-アニオン認識様式であるC(6')-H(ピリミジニウム環)...Cl^-水素結合およびCl^-...ピリミジニウム環平面静電気的相互作用(J.Am.Chem.Soc.,113,7033(1991))と同様のカチオン-アニオン相互作用を見出した。
4.上記3.の結果から、チアミン単量体-アニオン塩においても、同様のホストーゲスト様相互作用が期待されたので、アニオン=[PtCl_6]^<2->,[PtCl_6]_<0.5>^-.Cl^-,[Pt(SCN)_4]^<2->,[Pt(SCN)_6]^<2->,[Hg(SCN)_4]^<2->塩の合成とX線結晶構造解析を行い、いずれにおいても上記3.と同様のカチオン-アニオン相互作用を見出した。
5.チアミン一リン酸単量体(TMP)-アニオン塩として、TMP^+.CF_3SO_3^-塩、[(TMP){Cu(bpy)Cl}{Cu(bpy)}]_2.-3(C10_4^-)塩、[(TMP){Cu(phen)Cl}{Cu(phen)}]_2.3(C10_4^-)塩の合成とX線結晶構造解析を行い、いずれにおいても上記3.と同様のカチオン-アニオン相互作用を見出した。
6.上記3.、4.、5.より、分子認識様式としての、(i)C-H(芳香環)...アニオン水素結合および(ii)アニオン...芳香環静電気的相互作用の一般性を明かにした。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Aoki: "The[Pt^<10>Cl_6]^<2->/thiamine system.Crystal structures of(H-thiamine)[PtCl_6].H_2O and(H-thiamine)_2[PtCl_6]Cl_2.2H_2O:host-guest like anion coordination" Inorganica Chimica Acta. 210. 17-25 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Aoki: "The [Pt^<IV>Cl_6]^<2->/thiamine system. Crystal structures of (H-thiamine)[PtCl_6].H_2O and (H-thiamine)_2[PtCl_6]Cl_2.2H_2O : host-guest-like anion coordination" Inorg.Chim.Acta. 210. 17-25 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Aoki: "The[Pt^<IU>Cl_6]^<2->/thiamine system.Crystal structures of(H-thiamine)[PtCl_6].H_2O and(H-thiamine)_2[PtCl_6]Cl_2.2H_2O:host-guest like anion coordination" Inorganica Chimica Acta. 210. 17-25 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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