研究課題/領域番号 |
04671345
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
中川 秀夫 富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (00012617)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | インターロイキン8 / 好中球走化性因子 / 線維芽細胞 / 好中球浸潤 / 炎症 |
研究概要 |
ラットの線維芽細胞が産生するインターロイキン8を研究するために、交付申請書に記載した通り線維芽細胞および肉芽組織を用いて以下の二つの実験を並行しておこなった。 1.ラットの線維芽細胞(NRK-49F細胞株)の大量培養を行い、recombinant IL-1βおよびTNF-αを各々3x10^<-11>M添加して細胞を刺激した。培地を回収し、既に確立した方法で精製し、精製の最終段階である逆相HPLCで得られた4つの好中球走化性因子のピークのN-末端アミノ酸配列を調べて既知の走化性因子と比較した。その結果、主な因子(2つのピークのN-末端アミノ酸配列)は我々が既にラット上皮細胞が産生する好中球走化性因子として構造を解明したCINC(cytokine-induced neutrophil chemoattractant)に一致した。小さな2つのピークの一方は、1992年に報告されたrat MIP-2(murine macrophage inflammatory protein-2)に一致した。しかし、残る1つのピークのN-末端24残基のアミノ酸配列はMIP-2に類似しているがCINCとは明らかに異なる新しい好中球走化性因子であった(MIP-2およびCINCとの相同性はそれぞれ88%および63%)。現在、このMIP-2に類似した新しい因子の一次構造を解明するために実験を継続している。 2.ラットのカラゲニン空気嚢炎症モデルから肉芽組織を採取して2日間培養して得た培地から、好中球走化性因子を精製した。その結果、塩基性の好中球走化因子(CINCが代表的な因子)の他に、酸性の好中球走化性因子も存在することを発見した。この酸性好中球走化性因子をSDS-PAGEで単一バンドになるまで精製し、分子量が10kDaであることを見いだした。未だ報告のない全く新しい好中球走化性因子である可能性が高い。現在、酸性好中球走化性因子のN-末端アミノ酸配列およびその性質を明らかにするための実験を急いでいる。
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