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脳虚厚血による学習行動障害におけるセスタミン神経系の関与

研究課題

研究課題/領域番号 04671415
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用薬理学・医療系薬学
研究機関岡山大学

研究代表者

大石 了三  岡山大学, 医学部, 助教授 (90112325)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード脳虚血 / ヒスタミン / 学習行動障害 / 受動的回避反応 / 放射状迷路 / α-フルオロメチルヒスチジン
研究概要

脳虚血による学習行動障害に対するヒスタミン神経系の関与を明らかにするために、非可逆的ヒスタミン合成酵素阻害薬α-フルオロメチルヒスジン(α-FMH)の影響を検討した。
1.受動的回避課題(ステップスル-ケージ):ラットに獲得試行(ラットが明室から暗室に入ると直ちに3mA,5秒間の電気ショックを与える)を行い、30分後にPulsinelliらの四血管閉塞法による脳虚血を作成し、3、7、14日後に再生試行を行った結果、暗室へ入るまでの潜時(最大300秒とする)は197±32、235±37、247±35秒(平均値±SE,N=10)であった。脳虚血20分前にα-FMHを投与したラットは、それぞれ137±58、223±42、158±39秒(N=8)と対照群と比べて短い潜時を示したが、有意差は認られなかった。
2.放射状迷路学習課題(8本のアームのうち5本に餌をおき、作業記憶および参照記憶を調べる)(1)課題獲得過程に及ぼす影響:1日1回の試行を行った結果、第13、14、15試行における正常群(N=10)の総作業エラーおよび参照エラーは平均1.2回、0.2回であった。脳虚血群(N=8)では3.2回、1.2回と増加したが、α-FMH処置脳虚血群(N=7)でも2.0回、2.0回と著明な差は認められなかった。(2)記憶の保持に及ぼす影響:学習課題獲得ラットの脳虚血後の第1試行では作業エラー、参照エラーは3.8回、1.8回、第2試行では2.8回、0.9回であった(N=12)。一方、α-FMH処置脳虚血群(N=9)では2.4回、1.4回および1.3回、1.0回で著明な差は認められなかった。
以上のように、、受動的回避課題ではα-FMHにより脳虚血による学習障害の増悪がわずかに認められたが、放射線状迷路課題ではα-FMHにより影響は認められなかった。このことは脳虚血による学習行動障害に対してヒスタミン神経系は保護的に働くものと考えられるがその程度は弱いことを示唆する。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] R.Oishi et al:"Aggraration of ischemia-induced brain damage by α-fluoromethylhistidine in rats" Clinical Neuropharmacology (Supplement). 15. 572B-572B (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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