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β_2-ミクログロブリンの尿中不安定性の機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 04671439
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関自治医科大学

研究代表者

伊藤 喜久  自治医科大学, 医学部, 助教授 (20129026)

研究期間 (年度) 1992 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードβ_2-ミクログロブリン / 尿 / 安定性 / NAG-B / α_1-マイクログロブリン / β2-ミクログロブリン / α1-マイクログロブリン / beta2-ミクログロブリン / 慢性腎不全 / alpha1-ミクログロブリン / ブロテアーゼ / 尿中安定性 / pH
研究概要

酸性尿中ではβ2-マイクログロブリン(β2-m)は急速に抗原性を失う。この機序を解明することにより、尿蛋白測定のための至敵なサンプリング、保存法を確立することを最終目標に研究を進めた。
1)β2-mとの比較から、α1-マイクログロブリン(α1-m)、プロテイン1(P1)など7種類の成分の安定性について比較検討した。共通しているのは、pH4.0ではほとんどが確実に変性することで、この中でβ2-mはもっとも強い変性が見られ、調査した成分中もっとも不安定であることが判明した。従来から考えられているような糖鎖が必ずしも安定性に寄与するものではなく、β2-mに特有な構造特性がその安定性に深く関与していることが示された。正常者尿に比べ、慢性腎不全患者尿において安定性が高い傾向がある。これは腎不全の進行に伴い、尿中酸性プロテアーゼの活性が制御されるためと思われる。
2)腎不全患者尿をConAカラムにapplyした後、結合フラクション、通過フラクションを、それぞれゲルろ過法により分離して、得られたフラクションをそれぞれをpH5.0およびpH7.0に調整して、β2-mの安定性をみた。ConA通過分画にβ2-mを変性させるフラクションが新たに見い出された。今後、患者病態別にまた正常者についても同様な方法により、検討を要する。
3)この研究に関連してNAG-Bアイソザイムの測定系の確立とその病態検査上の意義について検索を進めた。ヒト胎盤からNAG-Bを精製、モノクローナル抗体を作製、新しくNAG-B酵素免疫測定法を確立し、基準範囲を設定した。NAG-BはpH8.0以上のアルカリで不安定であったが、通常の状態ではきわめて高い安定性を維持していた。
4)ネフェロメトリーを用いて、新たにα1-mの測定法を確立、定性を検索した結果、α1-mがもっとも尿中で安定であることが、新たに示した。

報告書

(4件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Itoh et al.: "Varied value of urinary NAG-B…" Kidney International. 46. S38-S42 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Itoh et al.: "Varied value of NAG-B in males of reproductive age" Kidney Int.46. S38-S42 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 伊藤喜久: "Varied value of urinary N-acetyly-β-D-glucosaminidase isoenzyme B in males of reproductive age" Kidney International. Vol.46,Suppl.47. S-38-S-42 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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