研究課題/領域番号 |
04671442
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
町田 勝彦 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70056886)
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研究分担者 |
北原 慎太郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20186258)
保科 定頼 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30119846)
上出 良一 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (40119780)
桜井 進 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20056542)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群 / ブドウ球菌膿痂疹患者 / Exfoliative Toxin / PCR法 / HLA-DR / 表皮剥脱素 / ETA / PHA / ブドウ球菌性表皮剥脱素 / 伝染性膿痂疹 / 細胞性免疫 / 液性免疫 / 免疫応答遺伝子 / HLA |
研究概要 |
平成4年度から6年度にかけてブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群のうちブドウ球菌性膿痂疹患者について、黄色ブドウ球菌が産生する表皮剥脱素(Exfoliative Toxin:ET)に対する免疫応答能と疾患感受性との関係を検討してきた。4年度は黄色ブドウ球菌の培養液より効率的にETを分離精成する方法の開発や少量の血液材料の白血球よりDNAを抽出し、PCR法にてHLA-DRの型別が行える方法の開発など、主に基礎的研究に重点をおいた。5年度からはブドウ球菌性膿痂疹患者の病巣から原因微生物の検出と同時に血液を採取し、リンパ球機能測定やDNAを抽出してHLA-DRの型別を行った。原因微生物として黄色ブドウ球菌が検出された場合は、ETの産生性とA型ET(ETA)とB型ET(ETB)の判別を実施した。リンパ球のPHA及びETAによる刺激試験を行った。多くのリンパ球は正常であったが3例が機能低下を示した。またETA産生黄色ブドウ球菌が検出された患者でリンパ球機能が測定可能であった症例は8例あり、その内7名のリンパ球機能は正常でむしろ亢進していたが、1名はリンパ球の機能低下を示していて、そのHLA-DRはDR2,6であった。しかし正常を示した7名中にDR2、DR6を有している者もいるので必ずしもDR2,6が疾患感受性と結びついていないことが認められた。6年度も同様の研究を続け、同じ様な結果が得られた。2年間で115症例を集めたが、ETA産生性ブドウ球菌が検出され、リンパ球が採取可能な症例は12例であり、本研究の解析には充分な症例数とは云い難い。更に症例数を増加すべきと考えている。今回の研究はETAに対する免疫応答能からブドウ球菌性膿痂疹の疾患感受性を検討したが免疫応答能との関係が必ずしも明確に出来なかったので、今後は皮膚組織のETAに対する感受性も加味して免疫応答性との関係を検討しながら疾患感受性を考える必要がある。
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