研究課題/領域番号 |
04671449
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
波多野 梗子 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (60238011)
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研究分担者 |
斎藤 やよい (斉藤 やよい) 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (40242200)
小野寺 杜紀 埼玉県立衛生短期大学, 教授 (40070700)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 看護士 / 看護婦 / 高校生 / 職業選択 / 看護職志向 / 男子看護学生 / 看護教育 |
研究概要 |
高齢化社会の急激な到来という大きな転換期を迎えている保健医療福祉の領域の中で、看護職は量・質の両面で一層の拡大・向上を図る必要に迫られている。そのためには歴史的に女性の職業と考えられていた看護職の中に男性を今以上に受け入れることも一つの対策であろう。そこで、看護教育機関の側に男子学生の受け入れの実態を調査するとともに、看護職を目指している男子看護学生および看護職予備軍である男子高校生に対して看護職に対する態度等を調査し、女子学生のそれと比較分析した。 1 全国の看護婦養成機関の教育責任者対象の調査:平成4年4月現在(885校中740校、回収率83.6%)男子学生の入学を制限している学校は33%あるが、受け入れている学校の90%以上がこれからも男子を入学させたいと考えている。教師は看護活動に関して男子学生が女子学生に比較して劣っているとは考えておらず、精神科だけに限らず幅広い分野で活動を期待していることが明らかとなった。 2 男子看護学生対象の調査:4人以上男子看護学生が在籍する3年課程の学校43校の男女学生を対象に(男子308名、女子331名回収)調査を行った。その結果、男子学生は女子に比して職業選択の時期が遅いこと、社会的貢献、自己の適性を理由とした職業の動機が多いこと、看護職の社会的評価に対するイメージが悪く、看護職に対する見方が厳しいことが明らかとなった。 3 男子高校生対象の調査:全国の公立高校9校の3年生を対象に(男女各604名、計1208名)調査を行った。その結果、看護婦または看護士になりたいと思ったことのあるものは女子が34%に対し男子では2%にすぎず、男女の職業選択の条件の違いがその根底にあると考えられた。また男子高校生自身の男性が看護職につくことを否定する偏見的な見方がまだ根深くあることも示唆された。 今後は以上の知見を参考にして、教育・実践の場が一体となって男子学生を多く導入する施策を息長く実施していくことが必要であろう。
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