研究課題/領域番号 |
04671495
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
岡田 耕治 自治医科大学, 医学部, 助手 (90213941)
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研究分担者 |
斉藤 寿一 自治医科大学, 医学部, 教授 (10048994)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 血管平滑筋細胞 / バゾプレシン / 細胞内Na^+濃度 / 細胞内Ca^<2+>濃度 / 細胞内pH / Ca^<2+> / カルモジュリン系 / Cキナーゼ系 / 蛍光色素法 |
研究概要 |
本研究では、細胞内Na^+濃度([Na^+]i)、細胞内遊離Ca^<2+>濃度([Ca^<2+>]i)そして細胞内pH(pHi)を蛍光色素法で直接測定し、血管平滑筋細胞(VSMC)におけるバゾプレシン(AVP)による[Na^+]i増加作用に対する[Ca^<2+>]i動員、Ca^<2+>/カルモジュリン系そしてCキナーゼ系の関与を検討した。1.AVPの[Na^+]i増加作用に対する[Ca^<2+>]i動員の役割。AVPによる[Ca^<2+>]i動員を細胞内Ca^<2+>キレート剤(BAPTA、50μM)で抑制し、AVP添加時の[Na^+]iの変化を検討した。BAPTAの10分間前処置は、[Ca^<2+>]iと[Na^+]iの基礎値には影響しなかったが、AVP添加時の[Ca^<2+>]i動員と[Na^+]i増加作用を完全に抑制した。2.AVPの[Na^+]i増加作用に対するCa^<2+>/カルモジュリン系の役割。Ca^<2+>/カルモジュリン系阻害剤(W〓、50μM)を用いて、AVPの[Na^+]i増加作用とCa^<2+>/カルモジュリン系の関係を検討した。W〓の10分間前処置は、pHiと[Na^+]iの基礎値には変化を与えなかったが、AVPによるNa^+/H^+交換系賦活化によるpHiのアルカリ化と[Na^+]i増加作用を完全に阻止した。3.AVPの[Na^+]i増加作用に対するCキナーゼ系の役割。[Na^+]iとCキナーゼの関係は、Cキナーゼ賦活剤(PMA)を用いて検討した。PMAは、同細胞の[Na^+]iには影響を与えなかった。PMAで細胞を24時間前処置しCキナーゼを抑制した細胞においても、AVP添加による[Na^+]i増加作用は同様に認められた。以上により、血管平滑筋細胞におけるAVPの[Na^+]i増加作用は、AVPの[Ca^<2+>]i動員とCa^<2+>/カルモジュリン系の賦活化に依存し、Cキナーゼ系の賦活化にはあまり依存していないことが示唆された。
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