研究課題/領域番号 |
04671503
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
朔 啓二郎 福岡大学, 附属病院・内科, 講師 (40183371)
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研究分担者 |
山本 匡介 佐賀医科大学, 医学部・内科, 助教授 (00117285)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 高比重リポ蛋白 / アポ蛋白AI / 代謝回転率 / プロアポAI / 家兎 / メッセンジャーRNA / 変異アポ蛋白AI |
研究概要 |
高比重リポ蛋白(HDL)及びその主要蛋白であるアポ蛋白(アポ)AIは、動脈硬化発症の負の危険因子として注目を浴びている。HDL、アポAIは、組織に沈着したコレステロールを引き抜く、いわゆるコレステロール逆転送系を活性化させることが主要な役割であるが、今回それらの生体内での動態を観察した。[計画1]HDL代謝を変動させる種々の条件下(抗脂血薬、降圧薬、ホルモン薬投与前後)で、ウサギプロアポAI、アポAI、及びそのイソ蛋白の生体内代謝回転様式(異化率、合成率)の変化を検討した。0.15%プラバスタチンを0.5%コレステロール負荷食下(n=4)に投与すると血清総コレステロールの著減、HDL-Cの有意な減少がみられ、アポAIFCR、合成率もそれぞれ0.546±0.017/day、14.76±1.71mg/kg/dayと低下した。これに1%プロブコール食をさらに添加すると(n=4)0.730±0.126/day、11.21±2.38mg/kg/dayとFCRの増加、合成率の有意な低下がみられた。しかし、プラバスチタン、プロブコール共にアポAImRNAレベルには影響を及ぼさなかった。[計画2]大腸菌(LN109株)由来ヒトプロアポAI(rh-MetプロアポAI)を合成、精製した。プラスミド、pアポAIはアポAI cDNAのfull lengthをEcoRIとBamHIの間に挿入した。ウサギアポAIはイモビラインドライプレート(ph4-6)を用いて精製した。rh-MetプロアポAIを^<125>Iで標識し家兎体内に注入し経時的に採血し、IEFのラジオオートブラフィからプロアポAI蛋白の代謝を観察したが家兎生体内で成熟型アポAIへの1:1の転換を確認した。[計画3]動脈硬化の危険因子として最近注目されているLp(a)も^<125>Iで標識し正常及びWHHL家兎に注入しその代謝率をみたがLDL-receptor欠損症のWHHL家兎ではLp(a)のFCRが低下した。[計画4]アポAI変異体を6種発見し(独,Dr.Assmann教授との共同)それぞれ^<125>Iで又それぞれのnativeのアポAIを^<131>Iで標識し家兎生体内へ注入したが、有意な代謝経路の差はみられなかった。
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