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血栓症モデルにおける抗血小板膜糖蛋白抗体の血栓抑制効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04671505
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関弘前大学

研究代表者

高見 秀樹  弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (10226920)

研究分担者 河村 節子  弘前大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (00110411)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード血小板 / 血小板膜糖蛋白 / 止血血栓 / 血小板凝集
研究概要

ブタ血小板膜糖蛋白(GP)IbおよびIIb/IIIa複合体に対するマウスモノクローナル抗体を作製した。得られた抗体により、ブタ血小板にもヒト血小板と同様にGPIbおよびGPIIb/IIIaが存在し、機能的にもGPIbがフォンウィルブランド因子のリセプターであり、GPIIb/IIIaがフィブリノーゲン、フォンウィルブランド因子のリセプターである事を明らかにした。これらの点はブタ血小板膜の糖蛋白がヒト血小板のそれと構造的および機能的に類似している事を示し、動物モデルとして血栓形成機序を検討する上で、ブタが有用であると考えられた。これらのモノクローナル抗体を用い、実際にブタに投与して止血血栓におよぼす影響を検討した。すなわちマウス腹水よりIg分画を精製し、さらにペプシンおよびパパイン処理によりFabおよびUFab′分画を作製後、正常ブタに耳静脈より投与した。抗GP1b抗体投与後、出血時間は著明に延長し、同時に採血した時点で、リストセチン凝集はほぼ完全に抑制されていた。また抗GPIIb/IIIa抗体投与例では、コラーゲン凝集およびADP凝集はほぼ完全に抑制されているにもかかわらず、出血時間の延長は軽度であった。GPIIb/IIIa抗体により血小板凝集が明らかに抑制されるにもかかわらず、出血時間の延長が軽度にとどまった理由は不明であるが、ヒトとブタとの止血血栓形成機序の差による可能性がある。現在、他の血小板糖蛋白ことにコラーゲンリセプターであるGPIa/IIa、フィブロネクチンリセプターであるGPIc/IIaに対するモノクローナル抗体を作製中である。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高見 秀樹: "血小板機能検査" 現代医療. 24. 67-71 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 高見 秀樹: "出血時間の基礎と臨床" 臨床病理. 40. 266-271 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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