研究課題/領域番号 |
04680012
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
プラズマ理工学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐藤 紘一 名古屋大学, プラズマ科学センター, 助教授 (40023733)
|
研究分担者 |
松岡 昭男 群馬大学, 工学部, 助手 (70114197)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | RFPプラズマ / エネルギー損失 / エルゴディク磁場 / 核融合 / 磁気島の重畳 / 磁気面の破壊 / ダイナモ / RFP / 高磁気レイノルズ数 / エルゴディック磁場 / エネルギー損失機構 / 磁場揺動 / 静電揺動 / ボロメータ / 輸送スペクトル |
研究概要 |
1)磁気島の重畳現象について 蟻酸レーザー干渉計を用いてプラズマ中心と外側6cm(磁場逆転面近く)の所でプラズマの密度揺動を測定した。結果は6cm外側での揺動レベルが高く、周波数も中心のものに比較して約2倍高い事が分かった。これはエルゴデイク磁場形成に伴う密度揺動が磁場逆転面で増幅されている事を示している。高速度カメラによる測定でも、両者の違いは確認された。逆転面近くではプラズマの発光が頻繁に観測される。この結果は、磁気島の重畳に伴う揺動が、m(ポロイダルモード数)=0だけではない事を示している。 2)磁気島の重畳と他の揺動の関係 磁気島の重畳とトロイダル磁束の変化との関係が確認された。他のRFP装置では、磁気島の重畳は、トロイダル磁束の増加と同期しているが、我々の場合は、トロイダル磁束の減少と同期している事が分かった。但し、前駆現象としてトロイダル磁束の増加を伴っている。イオンの加速は磁気島の重畳によるプラズマの発光と同期している。エネルギー分析器を用いた測定結果では、イオンのエネルギーは単色的で約3keVと高い。粒子束も極めて大きく、スパッタリングにより真空容器から金属の不純物をプラズマ中にたたき出すことも観測された。電流遮断前に磁気島の重畳が頻繁となり、同時に鉄等の不純物の発光強度も増大する。 3)磁気島の重畳に伴うプラズマのエネルギー損失について 磁気島の重畳に伴うプラズマのエネルギーの周辺部への流出を測定する為のシニスター半導体を用いた測定系は製作され現在較正を行っている。更に、プラズマ周辺部の粒子の外部への流れの性質を測定する静電探針及び磁気探針群を製作し、装置に設置したところである。これから詳しく調べる予定である。
|