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幾何学的手法と関数解析的手法との統合による模型規範型画像理解に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04680026
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 情報学
研究機関千葉大学

研究代表者

井宮 淳  千葉大学, 工学部, 助教授 (10176505)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードディジタル画像 / 多面体 / 量子化 / 符号化 / 並列処理
研究概要

単位立方体Voxelの集まりとして3次元ディジタル画像を表現する手法と,多面体としてその表面だけを表現する手法とがある.本研究では,前者すなわち,3次元画像を単位立方体の集合として取り扱う立場から議論を展開した.この場合,3次元画像を3次元格子点の部分集合として取り扱うことができる.格子点上の幾何学はディジタル幾何学とよばれ,計算機による形状解析の基礎となっている.
格子点上の曲線や曲面を,量子化された曲線・曲面と考えれば,格子点上の形状の特徴量は,差分や和分によって微分幾何学的に定義するのが自然である.特に,格子点上の1階差分は方向符号と呼ばれている.方向符号を利用すると,閉曲線の囲む図形の面積などの大局的幾何特徴量や曲率などの局所的幾何学量を計算できるだけでなく,図形の融合や分離などの基本的幾何学処理を代数的に記述できる.
本研究では,格子点の球面座標表現を利用して,自然な対称性のある3次元方向符号を導きその性質を解明した.まず,3次元の離散近傍が2次元平面上の4種類の近傍,すなわち,正方格子上の4近傍,8近傍,長方格子上の8近傍,正三角形格子上の6近傍の合成になっていることを明かにした.次いで,3次元近傍の性質を利用して,3次元離散図形の境界が空間的に配置した2次元離散図形の境界の合成になっていることを示した.また,3次元離散図形の境界抽出算法,境界の方向符号化法,および,境界の連結グラフの計算法を提案する.3次元の離散近傍が2次元の離散近傍の合成になっていることを利用すれば,いくつかの2次元離散図形に対する処理を並列に行うことで,3次元散離図形の境界面抽出,および,境界の連結グラフの構成法を実行できることを示した.

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 井宮 淳: "3次元離散近傍の代数構造" 画像の認識・理解シンポジウム講演論文集. II. 391-398 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 井宮 淳.山本 良巳: "拡散する画像の投影からの再構成" 電子情報通信学会論文誌D-II. 176-D-II. 206-215 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] A.Imiya,K.Wada,T.Nakamura: "Coded Morphology for Labelled Pictures" IEICE Transactions on Information and Systems. E76-D. 1-9 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] A.Imiya,K.Kakuda: "Descriprion of Line Figures" Proceedings of 8th SCIA. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] C.Arcelli,L.P.Cordella and G.Sanniti di Baja編: "VISUAL FORM:Analysis and Recognition" Plenum Press, 644 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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