研究課題/領域番号 |
04680039
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 大阪電気通信大学 |
研究代表者 |
富永 昌二 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (10103342)
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研究分担者 |
登尾 啓史 大阪電気通信大学, 工学部, 助教授 (10198616)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 物体認識 / カラー / 反射モデル / 相互反射 / ハイライト / 領域分割 / 色再現 / 物体色 / 鏡面反射 / 拡散反射 / 均等色空間 |
研究概要 |
1.カラー画像の色分類と領域分割 カラー画像を一様な色領域に分割するアルゴリズムを開発した。一様な色領域を求めるには均等色知覚空間が必要で、CIE-L*a*b*表色系を用いた。色領域の抽出は色空間でクラスタを検出することによって行うことができる。この原理に基づいて色分類と領域分割のアルゴリズムを開発した。分割法の信頼性は実験的に確認した。 2.カラー反射モデルを用いた相互反射の解析 鏡面反射成分を有しない拡散反射表面間の相互反射を、カラー反射モデルを用いて解析する方法を開発した。まず、2つの凸物体表面からの反射光は共通の相互反射成分と固有の拡散反射成分からなる2色性反射モデルで記述できることを示した。解析の方法は厳密なスペクトル解析と実用的な画像解析に分けて記述した。2枚の色紙を用いる実験で提案した解析法の妥当性を確認した。 3.不均質物体間の相互反射とカラー画像解析 プラスチックが接近しているとき、ハイライトや鏡のような相互反射がしばしば観測される。複数の不均質物体の画像をカラー反射モデルに基づいて解析する方法を検討した。まず、画像のハイライト領域から光源の色ベクトルを算出するアルゴリズムを開発した。次に、計測画像から物体色を推定するために、物体間の相互反射をモデル化した。これに基づいて相対的な色度座標系を提案し、物体色の色度を決定する手法を考案した。 4.3次元空間における物体色のリアルな生成法の検討 3次元物体物体色をカラーモニタ上にリアルに生成する方法を検討した。これには色再現と3次元的光反射の実現の問題が存在する。前者に対して色座標変換とルックアップテーブルを利用した。後者に対して光反射モデルと分光反射率の計算法を示した。また分光計算に基づいたレンダリングアルゴリズムを提示し、総合的な性能を実験的に評価した。
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